2018.03.27
藤井聡太六段が詰将棋選手権4連覇 藤井六段が解いた問題を詳細解説!
すでにさまざまなメディアで報道されている通り、3月25日に行われた詰将棋解答選手権で藤井聡太六段が四連覇を果たしました。
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さて、詰将棋解答選手権、チャンピオン戦ではどんな問題が出ているのか?
詰将棋解答選手権速報ブログにすべての問題が公開されています。
将棋情報局ではそのうちのいちばんやさしい問題(前半戦の第一問)をご紹介します。
これです!
後手の△6七金の守りが強力なので、まずは▲6八桂(第1図)と打ってみたいところです。
これにより、▲6六飛(第3図)と引くことができます。
さあ、いかにも詰みそうですが、この局面でじっくり考えてみましょう。
▲5六歩と打ちたいところですが、これは打ち歩詰めの禁じ手です!
▲4六角(第5図)と両王手!これで決まったように見えますが、よく見たら自分の角で自分の香の利きを防いでいるので△4五玉と逃げられて失敗です。
どうやら△5八角成の逆王手が強敵のようです。
そこで、△5八角成が逆王手にならないように▲6七桂!(第7図)ともう一度捨てるのが好手!
じゃあ▲3五角(第9図)はどうでしょう。
後手は△5八角成(第10図)と取る一手ですが、
△同飛に▲5六香(第11図)までで詰み!
やったぁ!
そう、玉方に受けの妙手があるんです。
▲3五角に対して△5七金!!!(第12図)の移動捨合!
ここで腰を落としてもう少し考えましょう。ゴールはもう一歩です。
正解は落ち着いて▲5六歩(第13図)。
この長い文章で説明してきた変化を、おそらく藤井六段はほぼ一瞬で読み切って次の問題に進んだことでしょう。
そう、この問題は参加者の中で9割近くが正解している、詰将棋選手権のチャンピオン戦の中でもやさしい問題なのです。 限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
詰将棋解答選手権速報ブログにすべての問題が公開されています。
将棋情報局ではそのうちのいちばんやさしい問題(前半戦の第一問)をご紹介します。
これです!
【問題図/相馬慎一作/第15回詰将棋解答選手権】

チャンピオン戦の問題ということで駒数が多く、見ただけで吐き気を催す方もいるかもしれませんが、よく見ると手が狭く、比較的考えやすい問題です。1分だけでいいので考えてみてください。それでは解いていきましょう!
後手の△6七金の守りが強力なので、まずは▲6八桂(第1図)と打ってみたいところです。
【第1図は▲6八桂まで】

△同金(第2図)と取ることで、金の守備力が大きく落ちました。
これにより、▲6六飛(第3図)と引くことができます。
【第3図は▲6六飛まで】

後手は△5五玉(第4図)と引く一手。
【第4図は△5五玉まで】


さあ、いかにも詰みそうですが、この局面でじっくり考えてみましょう。
▲5六歩と打ちたいところですが、これは打ち歩詰めの禁じ手です!
▲4六角(第5図)と両王手!これで決まったように見えますが、よく見たら自分の角で自分の香の利きを防いでいるので△4五玉と逃げられて失敗です。
【第5図は▲4六角まで】

じゃあ▲6八角と金を取ったらどうか?△5八角成(第6図)に▲5六金と打って詰み!と思いきや、△5八角成が逆王手になってしまうので失敗です。

【第6図は△5八角成まで】

いかにも簡単に詰みそうなのに、あちこちに罠が張り巡らされていますね。これが詰将棋解答選手権、これがチャンピオン戦です!
どうやら△5八角成の逆王手が強敵のようです。
そこで、△5八角成が逆王手にならないように▲6七桂!(第7図)ともう一度捨てるのが好手!
【第7図は▲6七桂まで】

△同金(第8図)と取る一手ですが、これで△5八角成と取られても逆王手にならないので、堂々と角を動かして開き王手することができます。

【第8図は△6七同金まで】

さっきは▲6八角と金が取れましたが、後手の金は6七に逃げていますのでもう金を取ることはできません。▲4六角はやはり△4五玉でダメ。▲1三角成も△5八角成とされて馬を作っても後がつづかないようです。
じゃあ▲3五角(第9図)はどうでしょう。
【第9図は▲3五角まで】


後手は△5八角成(第10図)と取る一手ですが、
【第10図は△5八角成まで】

ここで▲4四角!と香を取ることができます。
△同飛に▲5六香(第11図)までで詰み!
やったぁ!
【第11図は▲5六飛まで】

いやいやよく見てください。持ち駒に歩が余っています。詰将棋とは持ち駒が余らないように作ってあるので、駒が余るということはどこかに見落としがあるのです。
そう、玉方に受けの妙手があるんです。
▲3五角に対して△5七金!!!(第12図)の移動捨合!
【第12図は△5七金まで】

タダじゃん!とうっかり▲同香と取ってしまうと、△7六角成と玉を取られて飛び上がることになります。
ここで腰を落としてもう少し考えましょう。ゴールはもう一歩です。
正解は落ち着いて▲5六歩(第13図)。
【第13図は▲5六歩まで】

△同金(第14図)の一手に

【第14図は△5六同金まで】

▲6五飛(詰み上がり図)と浮いて、今度は駒も余らず11手詰です。

【詰み上がり図は▲6五飛まで】


この長い文章で説明してきた変化を、おそらく藤井六段はほぼ一瞬で読み切って次の問題に進んだことでしょう。
そう、この問題は参加者の中で9割近くが正解している、詰将棋選手権のチャンピオン戦の中でもやさしい問題なのです。 限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
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