インタビュー 藤井聡太四段 「2018年は“ 飛翔”の年に」3/全3回|将棋情報局

将棋情報局

インタビュー 藤井聡太四段 「2018年は“ 飛翔”の年に」3/全3回

日本中を席巻した15歳の俊英がさらなる飛躍を誓う。
※2017年12月29日発売、将棋世界2018年2月号に掲載のインタビュー全文を3回に分けてお送りします。

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中

撮影:河井邦彦

 

第2回から続く

 

―― ふだんの生活のこともお聞きします。一時のフィーバーの頃に比べたら、多少は落ち着いてきたのではないかと思うのですが、朝は何時に起きますか。

藤井「平日は学校がありますので6時半過ぎですかね。夜は11時くらいに寝ます。休みの日は、8時くらいには起きてるかなというくらいですね」

―― 休みの日は、起きたら何をしますか。

藤井「朝起きて、さあ将棋をやるぞという感じではないんですけど。棋譜中継をチェックしたりして徐々に始めていきます」

―― いまは将棋の勉強の中で、詰将棋はどれくらいの比率を占めていますか。

藤井「いや、そんなにないですね(笑)。一時期に比べると、解く量は減ったかなと。研究は特にないんですけど、どんな局面になってもある程度、正確に形勢判断できるようにしたいと思っています」

―― 大局観を磨くためにどういった訓練をするのですか。やはり将棋ソフトの活用でしょうか。

藤井「そうですね。ソフトは評価値を出してくれるので、そこに自分なりにどう解釈を与えるか。難しいんですけど、ちょっとずつやっていければと思っています」

―― 将棋以外にいま関心があることは?

藤井「うーん、そうですね……。あまりたいした話じゃないんですけど、今度、京王線で新型の車両(5000系)が出たんですよ。それに乗ってみたいです(笑)」

―― 京王線ですか(笑)。昔、沿線に住んだことがありましたが、乗車券がほかよりも10円安かったような。

藤井「はい。京王線は、東京の私鉄の中ではかなり安いほうだと思います」

―― 鉄道の話になると、生き生きしていますね(笑)。東京以外でいつか乗ってみたい電車はありますか。それとも海外の鉄道のほうが好きですか?

藤井「いやいや、そんなことはないです。日本の鉄道は世界的に見ても、路線網としてはいちばん発展していますから。例えば、近江線とか小海線とか、地方のローカル線に1回は乗ってみたいです」

―― 話を将棋に戻します。2018年、当面の目標は順位戦昇級と叡王戦ですか。

藤井「いやいや、そんな短期的には。やはり実力なくして結果を求めることはできないので。より大きな活躍をするためにも、まずはしっかり実力をつけたいです」

―― いちばん対局が多かった月は?

藤井「6月が10局かな。YAMADA杯と叡王戦で、1日に3局と2局指したので」

―― さすがにきつかったですか。

藤井「いやいや、対局は別に増えても苦にならないです。公式戦で対局することで、検討(研究)の材料になるので」

―― 最後の質問ですが、2018年の抱負を漢字で表してください。

藤井「漢字ですか(笑)。そうですね、色紙に書きましたので『飛翔』にします」

【完】

 

※本記事はWEB掲載用に本誌記事から若干の変更を加えております


撮影:河井邦彦 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者

将棋世界編集部(編集)