2017.10.24
【将棋入門 駒得を目指そう】8種類の駒の価値を知ろう
駒の並べ方や動かし方など将棋の基本的なルールを学び、玉1枚の「裸玉」を相手に実際に将棋を一局指してみました。ここからは少しレベルを上げて、実際の対局を有利に進めるためにはどうすれば良いかを考えてみましょう。
対コンピュータ無料対局機能『将棋ひろば』
Step1で、将棋の駒が8種類あることを学びましたが、その8種類には強い、弱いの差があり、それぞれ価値があります。
まず玉ですが、これは別格です。将棋は玉を取られたら負けのゲームですから、いわば「命」です。
次に「大駒」と呼ばれる飛、角はどちらも非常に強い駒ですので、玉の次に大切な駒です。
俗に「金駒(かなごま)」と言われる金、銀は、攻めに守りにと大活躍する駒です。しかし縦横、もしくは斜めに大きく動ける「大駒」と比べると、金は6マス、銀は5マスしか進める場所がありません。
駒を飛び越せる特殊技能を持ってはいますが、進めるマスが2つのみ桂と、前方はにいくつでも進めるものの、後ろに戻れない不器用さを持つ香は、金銀より価値が下がります。そして前方に1マスしか進めない歩が、性能的には8種類の中で一番低くなります。
以上をまとめ、8種類の駒を大切な順に並べるとこのようになります。
【玉】>>>【飛・角】>【金・銀】>【桂・香】>【歩】
大まかに8種類の駒の価値を説明しましたが、最後に大切なことをひとつ!
価値が低いからといって、歩や桂、香をあなどってはいけません。例えば、前に1マスしか進めない歩が、もしも相手の飛や角と交換になったら大きな得になりますね。
また、玉や飛、角などのピンチを救うために犠牲にする、という使い方も考えられます。
強い駒のほうが大切なのはもちろんのことなのですが、将棋では、実は安い駒を上手に使うことこそが勝つコツなのです。
相手の駒をただで取ったり、相手の価値の高い駒と自分の価値の低い駒を交換することを「駒得(こまどく)」といい、「駒得」をすればするほど自分の陣営は強くなり、相手の陣営は衰えますので、戦いを有利に進められるようになります。
「駒損(こまぞん)」ならその逆です。
では次の節からは、どうすれば「駒得」ができるのかを考えてみましょう。
対コンピュータ無料対局機能『将棋ひろば』