2015.04.23
嬉野流、土下座の歩から勝っちゃう方法
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
そろそろネット将棋で嬉野流を試してみようと思っている米澤です。
★前回までのあらすじ
嬉野流という奇襲戦法があります。
↓
天野貴元さんの新刊が出ます~嬉野流ってなに?~
新刊案内「奇襲研究所 ~嬉野流編~」 ―天野さんご本人による書籍紹介―
↓
初手▲6八銀
↓
土下座の歩
↓
こんなの勝てっこないよ…。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15041503.png)
上記のブログでも述べていますが、天野さん曰く「嬉野流は数少ない勝てる奇襲戦法」です。
ですので、まずはいかに嬉野流が優秀かを伝えたいのですが、いかんせん、あまりに見たことのない形をしています。
しかもひと目、勝てそうにない。
勝てる、優秀だという話の前にですね、まずは皆さんの不安を払拭したいと思います。
つまり、「いきなり棒銀でぶっつぶれてるんじゃないの?」って話です。
早足で行きます。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042301.png)
さすがに飛車先の歩を伸ばしました。
そして、角を使うために▲5六歩とします。
しかし後手もここから一気に棒銀で突っ込んできます。
どう受けるのが正解か、少し考えてみてください。
尋常な受けではダメです。
センスのある受け方が必要です。
……。
第5図以下は、△8三銀▲5七銀左△7四銀▲6六銀△8五銀で第6図。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042302.png)
ここからさらに▲6五銀△8六銀▲7六銀△7四歩▲4六角。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042303.png)
左銀が6八からぐるっと遠回りして7六に行きます。
これで受かっているどころか、反撃が厳しく先手優勢です。
ちなみに△7四歩を突かなければ▲4六角はありませんが、その場合は▲9六歩~▲8七歩で良し。
こう進むとむしろ後手の方が立ち遅れている印象すらあります。
★土下座の真相
8八に凹んだ歩の意味、気付いた方いますか?
第6図に戻りましょう。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042302.png)
この局面で8八歩が8七にいると、△8六歩▲同歩△同銀という攻めがあります。
ここまで見据えて、あらかじめ土下座するのが正解です。
「先に謝っておいた方が良い」というのは、私も一介のサラリーマンとして学ぶべきですねぇ…。
というわけで、嬉野流が欠陥戦法ではないということはご理解いただけたかと思います。
この他にも「後手が飛車を引き揚げてくれない形(▲5六歩と突くと取られちゃう)」や、
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042304.png)
「飛車先不交換型」
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042305.png)
などなど、皆さんが不安に感じそうな形をしっかりフォローしております。
指し手は大胆ですが、本の作りはとても繊細なんです。
相居飛車戦では他の形でも居玉で戦うことになるのですが、居玉で勝てるということは、嬉野流は実はすさまじい破壊力を持っています。
次回辺りで、その一端をお見せできればと思います。
ではでは。 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
★前回までのあらすじ
嬉野流という奇襲戦法があります。
↓
天野貴元さんの新刊が出ます~嬉野流ってなに?~
新刊案内「奇襲研究所 ~嬉野流編~」 ―天野さんご本人による書籍紹介―
↓
初手▲6八銀
↓
土下座の歩
↓
こんなの勝てっこないよ…。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15041503.png)
上記のブログでも述べていますが、天野さん曰く「嬉野流は数少ない勝てる奇襲戦法」です。
ですので、まずはいかに嬉野流が優秀かを伝えたいのですが、いかんせん、あまりに見たことのない形をしています。
しかもひと目、勝てそうにない。
勝てる、優秀だという話の前にですね、まずは皆さんの不安を払拭したいと思います。
つまり、「いきなり棒銀でぶっつぶれてるんじゃないの?」って話です。
早足で行きます。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042301.png)
さすがに飛車先の歩を伸ばしました。
そして、角を使うために▲5六歩とします。
しかし後手もここから一気に棒銀で突っ込んできます。
どう受けるのが正解か、少し考えてみてください。
尋常な受けではダメです。
センスのある受け方が必要です。
……。
第5図以下は、△8三銀▲5七銀左△7四銀▲6六銀△8五銀で第6図。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042302.png)
ここからさらに▲6五銀△8六銀▲7六銀△7四歩▲4六角。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042303.png)
左銀が6八からぐるっと遠回りして7六に行きます。
これで受かっているどころか、反撃が厳しく先手優勢です。
ちなみに△7四歩を突かなければ▲4六角はありませんが、その場合は▲9六歩~▲8七歩で良し。
こう進むとむしろ後手の方が立ち遅れている印象すらあります。
★土下座の真相
8八に凹んだ歩の意味、気付いた方いますか?
第6図に戻りましょう。
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042302.png)
この局面で8八歩が8七にいると、△8六歩▲同歩△同銀という攻めがあります。
ここまで見据えて、あらかじめ土下座するのが正解です。
「先に謝っておいた方が良い」というのは、私も一介のサラリーマンとして学ぶべきですねぇ…。
というわけで、嬉野流が欠陥戦法ではないということはご理解いただけたかと思います。
この他にも「後手が飛車を引き揚げてくれない形(▲5六歩と突くと取られちゃう)」や、
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042304.png)
「飛車先不交換型」
![](/files/user/img/brand/shogi/blog/files/2015/04/15042305.png)
などなど、皆さんが不安に感じそうな形をしっかりフォローしております。
指し手は大胆ですが、本の作りはとても繊細なんです。
相居飛車戦では他の形でも居玉で戦うことになるのですが、居玉で勝てるということは、嬉野流は実はすさまじい破壊力を持っています。
次回辺りで、その一端をお見せできればと思います。
ではでは。 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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