2015.10.30
新刊案内「激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~」 噂の△4五歩反発型を学んでみた
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皆さんこんにちは。
8時半の男こと編集部島田です。
ネット編集部の藤井が書いたブログ「盤上のロマンに挑戦! HiBiKiのBot 激指と遊んでみた?」があまりにも面白かったので、私も頑張りたいと思います。
あと、本日久しぶりに多々納光さんの「将棋ガールズ」をアップしました。台湾に留学中の多々納さんによる海外将棋レポートです。こちらもぜひ読んでみてください。
さて、今日は全国100万の矢倉ファン待望の戦術書「激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~」を紹介いたします。

タイトル:激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~
著者:真田圭一
価格:1540円+税
発売日:2015年11月13日
みなさん、最近の矢倉についてどうお考えですか?
プロの矢倉の将棋を眺めていると、あれほど流行った▲4六銀・3七桂型はほとんど見られず、早囲いとか早めに▲3五歩と仕掛ける乱戦が多くなってます。
以前はNHK杯で戦型が矢倉に決まると、しばらくは見なくても大丈夫だったのに・・・。あの頃がなつかしく思えるほど、今の矢倉は激しい、というか「わけわかめ」というのが私の本音でございます。
そこで本書はその「激変する現代矢倉」の中で生き残っている戦法をすべて取り上げ、その急所の部分をいい感じに解説した一冊になっております。
群雄割拠といえる現代矢倉をここまで簡潔にまとめあげたのは真田先生の筆力のなせるわざ、まさに「この一冊で矢倉はOK」という本になっております。
今日はこの本の中から矢倉がここまで多様化するきっかけとなった「△4五歩反発型」を紹介したいと思います。
戦国時代の幕開けとなった「応仁の乱」みたいなもんです。ひとよむなしい応仁の乱です。一夜ろくろく薩長同盟です。
まず、「△4五歩反発型」ってなに?って話ですが、これです。

▲4六銀とあがったところで△4五歩と突く、ということですな。
ここで△4五歩と突かないと▲3七桂と跳ねられるので、△4五歩と突くならここが最後のチャンスです。
と、自分で考えたように言っていますが、完全に本の受け売りです(てへっ)。
ここから▲3七銀△5三銀▲4八飛(下図)と進んで

次に▲4六歩と4筋から反発されそうなんで、△4四銀(下図)としたくなりますよね。

以前はこうしていたんですが、どうも先手有利らしい。
だから△4五歩反発は先手有利が定説だったんですが、そこで現れたのが△4四銀に代えて驚愕の新手△9四歩!

まじか!そんな手が!?
今まさに4筋から攻められようとしているのにそっと△9四歩て!
△9五歩ならまだしも9四ですからね。「4筋見えてます?」っていいたくなる一手です。
先手は▲4六歩△同歩▲同角。当然いきますよね。

しかしここでまた驚愕の△7三桂!!

まじ!?また無視!?
でもこれ▲6四角と取られて△同歩は▲6三角、△同銀は▲7一角から馬作られますけど・・・?
いいんですか?
いいんです!
馬作られてもいいんです!!
▲7一角△7二飛▲3五角成に△4七歩!

あちょー!!
この歩は取れないので逃げる一手。それなら後手玉は安泰で、後手の攻撃陣は理想形になっています。
この「▲6四角に△同銀と取れる」、ってところが大きな発見だったらしいです。
書籍にはこう書いてあります。
================================
後手の新手法の出現で△4五歩反発型は息を吹き返した。先手はこの形をクリアしないと▲4六銀・3七桂型にできない。先手に解決策が待たれる現状である。
================================
なるほど。
以上で応仁の乱の説明終わります。
本書のなかではこの△4五歩反発型もほんの一部にすぎません。
△4五歩反発型が応仁の乱だとすれば、本書は室町時代+戦国時代+安土桃山時代くらいあります。
その証拠に目次をみてみましょう。
序 章 相矢倉のスタート
第1章 ▲3七銀戦法
第2章 ▲4六銀・3七桂戦法
第3章 脇システム
第4章 森下システム
第5章 藤井システム(早囲い)
ちなみに今回紹介した△4五歩反発型は第2章の第5節です。
矢倉と四間飛車はなんだかんだ2大人気戦法(当社比)。
全国の矢倉党の皆さん、現代矢倉が手に取るように分かる、本書をお見逃しなく。
それではみなさん、今週もよい週末将棋ライフを!!
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8時半の男こと編集部島田です。
ネット編集部の藤井が書いたブログ「盤上のロマンに挑戦! HiBiKiのBot 激指と遊んでみた?」があまりにも面白かったので、私も頑張りたいと思います。
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さて、今日は全国100万の矢倉ファン待望の戦術書「激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~」を紹介いたします。

タイトル:激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~
著者:真田圭一
価格:1540円+税
発売日:2015年11月13日
みなさん、最近の矢倉についてどうお考えですか?
プロの矢倉の将棋を眺めていると、あれほど流行った▲4六銀・3七桂型はほとんど見られず、早囲いとか早めに▲3五歩と仕掛ける乱戦が多くなってます。
以前はNHK杯で戦型が矢倉に決まると、しばらくは見なくても大丈夫だったのに・・・。あの頃がなつかしく思えるほど、今の矢倉は激しい、というか「わけわかめ」というのが私の本音でございます。
そこで本書はその「激変する現代矢倉」の中で生き残っている戦法をすべて取り上げ、その急所の部分をいい感じに解説した一冊になっております。
群雄割拠といえる現代矢倉をここまで簡潔にまとめあげたのは真田先生の筆力のなせるわざ、まさに「この一冊で矢倉はOK」という本になっております。
今日はこの本の中から矢倉がここまで多様化するきっかけとなった「△4五歩反発型」を紹介したいと思います。
戦国時代の幕開けとなった「応仁の乱」みたいなもんです。ひとよむなしい応仁の乱です。一夜ろくろく薩長同盟です。
まず、「△4五歩反発型」ってなに?って話ですが、これです。

▲4六銀とあがったところで△4五歩と突く、ということですな。
ここで△4五歩と突かないと▲3七桂と跳ねられるので、△4五歩と突くならここが最後のチャンスです。
と、自分で考えたように言っていますが、完全に本の受け売りです(てへっ)。
ここから▲3七銀△5三銀▲4八飛(下図)と進んで

次に▲4六歩と4筋から反発されそうなんで、△4四銀(下図)としたくなりますよね。

以前はこうしていたんですが、どうも先手有利らしい。
だから△4五歩反発は先手有利が定説だったんですが、そこで現れたのが△4四銀に代えて驚愕の新手△9四歩!

まじか!そんな手が!?
今まさに4筋から攻められようとしているのにそっと△9四歩て!
△9五歩ならまだしも9四ですからね。「4筋見えてます?」っていいたくなる一手です。
先手は▲4六歩△同歩▲同角。当然いきますよね。

しかしここでまた驚愕の△7三桂!!

まじ!?また無視!?
でもこれ▲6四角と取られて△同歩は▲6三角、△同銀は▲7一角から馬作られますけど・・・?
いいんですか?
いいんです!
馬作られてもいいんです!!
▲7一角△7二飛▲3五角成に△4七歩!

あちょー!!
この歩は取れないので逃げる一手。それなら後手玉は安泰で、後手の攻撃陣は理想形になっています。
この「▲6四角に△同銀と取れる」、ってところが大きな発見だったらしいです。
書籍にはこう書いてあります。
================================
後手の新手法の出現で△4五歩反発型は息を吹き返した。先手はこの形をクリアしないと▲4六銀・3七桂型にできない。先手に解決策が待たれる現状である。
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なるほど。
以上で応仁の乱の説明終わります。
本書のなかではこの△4五歩反発型もほんの一部にすぎません。
△4五歩反発型が応仁の乱だとすれば、本書は室町時代+戦国時代+安土桃山時代くらいあります。
その証拠に目次をみてみましょう。
序 章 相矢倉のスタート
第1章 ▲3七銀戦法
第2章 ▲4六銀・3七桂戦法
第3章 脇システム
第4章 森下システム
第5章 藤井システム(早囲い)
ちなみに今回紹介した△4五歩反発型は第2章の第5節です。
矢倉と四間飛車はなんだかんだ2大人気戦法(当社比)。
全国の矢倉党の皆さん、現代矢倉が手に取るように分かる、本書をお見逃しなく。
それではみなさん、今週もよい週末将棋ライフを!!
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