2024.09.19
へなちょこ急戦の3つの重要変化とは?書籍には書ききれなかった手順も解説!
将棋YouTuberのSugar氏が編み出した戦法「へなちょこ急戦」。プロ棋戦でも類型が現れており、まさに注目の戦法と言えるでしょう。そこで今回は、『将棋世界2024年10月号』に掲載された「【読み切り講座】一刀両断!対振り飛車へなちょこ急戦」より、VS三間飛車の重要変化3選を解説していきます!2024年4月に出版された戦術書「一撃!対振り飛車へなちょこ急戦」には書ききれなかった変化も解説しています!
※本文中の段位は対局当時のもの
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皆さんこんにちは。
本記事では、「へなちょこ急戦」の指し方をご紹介します。
詳しくは、2024年4月26日に発売の『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』(著:Sugar)、2024年9月3日に発売の『将棋世界2024年10月号』に載っていますので、チェックしてみてくださいね。
※本稿は、Sugar著『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』と『将棋世界2024年10月号』の内容をもとに編集部が再構成したものです。
※「へな急VS中飛車」についてはこちらの記事、「へな急VS三間飛車」についてはこちらの記事で解説しています。
今回は、先手:へなちょこ急戦VS後手:三間飛車の将棋から、重要な変化を3つ解説します。
まず、問題となる局面がこちら。
27手目、先手が角を交換した局面です。
※どうやってこの局面になったかが気になる方は、盤面を動かしてみてください!
ここでは、先手の馬をどの駒で取るか、後手に3つの選択肢があります。
31手目~32手目…
先手の桂と後手の銀が交換になり、先手が駒得になりました。
34手目…
飛車先を突破されましたが、後手も反撃開始。この角打ちは先手の飛車と4八の銀を狙っています。
44手目…
この局面は、先手の金と後手の飛車が交換になっており、先手が駒得でやや有利です。ただし、先手玉の守りは金と銀の2枚しかなく、近くに後手の馬や銀が迫っているため、まだまだ難しい勝負です。
プロの実戦例だと▲斎藤明日斗四段ー△山本博志四段(2021年8月、叡王戦)があり、後手の振り飛車側が勝っています。
この後はどう指せばいいのかについては、『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』で詳しく解説していますので、気になった方は購入して読んでみてください!
プロの実戦例だと、▲伊藤真吾六段ー△山本博志四段戦(2021年11月、C2順位戦、後手勝ち)がありますので、参考にしてみてください!
29手目…
飛車が移動したことで、隙ができていました。
30手目…
桂頭を狙って反撃します。
31手目…
歩を回収します。
この手の代わりに▲4五桂と指すと、△3四飛とされて、歩を回収できなくなる可能性がありました。
37手目…
3七の地点に利かせつつ、相手玉をにらむ位置に馬を作ります。
馬ができている、飛車先突破が約束されているなど、大駒の働きはハッキリ先手の方がいいです。
この後は、馬で香車を取ったり、飛車を成ったりしていけば、先手が優位を広げられます。
▲藤本渚四段―△山本博志五段戦(2024年3月、C2順位戦、先手勝ち)でも現れた進行です。
29手目…
飛車先を突破します。
32手目…
竜に当てて交換を迫ります。
33手目…
桂頭を守れる位置に竜を引きます。
36手目~38手目…
それでもしつこく桂頭を狙いますが…
39手目…
先手も後手の桂頭を狙います。
先手の竜の力が強く、後手は思うように駒をさばけません。
この局面は先手有利です。
変化②△3三同飛…大駒の働きが良く先手やや有利
変化③△3三同桂…竜の力が強く先手有利
どの変化も先手玉の守りが薄いため、勝ちきるまではまだまだ難しいです。
終盤付近までイメージをつかんだ上で、実戦を重ねることで勝率が上がるはずです!
以上がへなちょこ急戦の戦い方です。
詳しくは、2024年4月26日発売の『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』(著:Sugar)と2024年9月3日発売の『将棋世界2024年10月号』に載っています。
ぜひ本書を読んで、へなちょこ急戦をマスターしてください! お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
本記事では、「へなちょこ急戦」の指し方をご紹介します。
詳しくは、2024年4月26日に発売の『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』(著:Sugar)、2024年9月3日に発売の『将棋世界2024年10月号』に載っていますので、チェックしてみてくださいね。
※本稿は、Sugar著『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』と『将棋世界2024年10月号』の内容をもとに編集部が再構成したものです。
※「へな急VS中飛車」についてはこちらの記事、「へな急VS三間飛車」についてはこちらの記事で解説しています。
へな急VS三間飛車の重要変化3選
今回は、先手:へなちょこ急戦VS後手:三間飛車の将棋から、重要な変化を3つ解説します。
まず、問題となる局面がこちら。
27手目、先手が角を交換した局面です。
※どうやってこの局面になったかが気になる方は、盤面を動かしてみてください!
ここでは、先手の馬をどの駒で取るか、後手に3つの選択肢があります。
①△3三同銀
②△3三同飛
③△3三同桂
プロ間ではどの変化も実戦例がありますので、それぞれ見ていきましょう!
②△3三同飛
③△3三同桂
変化①△3三同銀
まずは一番自然な、銀で取る手を見ていきます。31手目~32手目…
先手の桂と後手の銀が交換になり、先手が駒得になりました。
34手目…
飛車先を突破されましたが、後手も反撃開始。この角打ちは先手の飛車と4八の銀を狙っています。
44手目…
この局面は、先手の金と後手の飛車が交換になっており、先手が駒得でやや有利です。ただし、先手玉の守りは金と銀の2枚しかなく、近くに後手の馬や銀が迫っているため、まだまだ難しい勝負です。
プロの実戦例だと▲斎藤明日斗四段ー△山本博志四段(2021年8月、叡王戦)があり、後手の振り飛車側が勝っています。
この後はどう指せばいいのかについては、『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』で詳しく解説していますので、気になった方は購入して読んでみてください!
変化②△3三同飛
次は、飛車で取る手を見ていきます。プロの実戦例だと、▲伊藤真吾六段ー△山本博志四段戦(2021年11月、C2順位戦、後手勝ち)がありますので、参考にしてみてください!
29手目…
飛車が移動したことで、隙ができていました。
30手目…
桂頭を狙って反撃します。
31手目…
歩を回収します。
この手の代わりに▲4五桂と指すと、△3四飛とされて、歩を回収できなくなる可能性がありました。
37手目…
3七の地点に利かせつつ、相手玉をにらむ位置に馬を作ります。
馬ができている、飛車先突破が約束されているなど、大駒の働きはハッキリ先手の方がいいです。
この後は、馬で香車を取ったり、飛車を成ったりしていけば、先手が優位を広げられます。
変化③△3三同桂
最後に桂で取る手を見ていきます。▲藤本渚四段―△山本博志五段戦(2024年3月、C2順位戦、先手勝ち)でも現れた進行です。
29手目…
飛車先を突破します。
32手目…
竜に当てて交換を迫ります。
33手目…
桂頭を守れる位置に竜を引きます。
36手目~38手目…
それでもしつこく桂頭を狙いますが…
39手目…
先手も後手の桂頭を狙います。
先手の竜の力が強く、後手は思うように駒をさばけません。
この局面は先手有利です。
今回のまとめ
変化①△3三同銀…駒得で先手やや有利変化②△3三同飛…大駒の働きが良く先手やや有利
変化③△3三同桂…竜の力が強く先手有利
どの変化も先手玉の守りが薄いため、勝ちきるまではまだまだ難しいです。
終盤付近までイメージをつかんだ上で、実戦を重ねることで勝率が上がるはずです!
へなちょこ急戦を体系的に学ぶならこの本がおすすめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!以上がへなちょこ急戦の戦い方です。
詳しくは、2024年4月26日発売の『一撃! 対振り飛車へなちょこ急戦』(著:Sugar)と2024年9月3日発売の『将棋世界2024年10月号』に載っています。
ぜひ本書を読んで、へなちょこ急戦をマスターしてください! お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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