角換わり早繰り銀ってどんな戦法?基本的な狙い筋や成功例を詳しく紹介!|将棋情報局

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角換わり早繰り銀ってどんな戦法?基本的な狙い筋や成功例を詳しく紹介!

角換わり早繰り銀はプロ間でも50年以上前から指されている本格的な戦法です。
今回はその基本的な指し方をご紹介します。

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本記事では、「角換わり早繰り銀」の基本的な指し方をご紹介します。
詳しくは、2022年8月19日に発売の『1冊でわかる!角換わり早繰り銀の基本』(真田圭一)にも載っていますので、チェックしてみてくださいね。

角換わり早繰り銀は角換わりにおける優秀な急戦策の1つです。
今回は、その基本的な狙い筋と成功例を紹介します。


※本稿は、真田圭一著『1冊でわかる!角換わり早繰り銀の基本』の内容をもとに編集部が再構成したものです。
 

角換わり早繰り銀の駒組み

角換わり早繰り銀の基本図を掲載します。

角換わり早繰り銀は基本的に急戦志向の戦法なので、出だしは飛車先の歩を▲2五歩まで決めてしまって構いません。
そして、▲3六歩が角換わり早繰り銀を目指す上で必須の手です。
代えて▲2七銀なら棒銀、▲4六歩なら腰掛け銀となります。

 

序盤のポイント:▲1六歩で王手飛車対策



基本図から△7四歩▲3七銀△7三銀▲4六銀(第1図)と進みます。

▲3七銀~▲4六銀とスルスル銀を繰り出すのが「早繰り銀」の名称通りの手順です。

続いて△6四銀▲1六歩と進んで第2図。

先手の▲1六歩は将来の△1五角の王手を消しています。
△1五角が王手になる手を防ぐのなら▲6八玉(参考1図)をはじめいくつかの手段があります。



第2図以下、△9四歩▲3五歩△同歩▲同銀△3四歩(第3図)と進行します。



先手は▲3五歩から攻撃開始です。
実は▲2七銀~▲2六銀と進める棒銀戦法に比べて、早繰り銀は仕掛けまで一手余分に準備が必要でスピードに劣ります。
ですがそのマイナスを補って余りあるほど▲3五歩が厳しいです。
後手が▲3五歩を取らずに△4二玉なら▲3四歩△同銀△3五歩(参考2図)で銀得が確定します。



やむを得ない△3五同歩に▲同銀と自然に前進します。
後手は△3四歩として銀を追い返そうとしてきますが、反射的に逃げてはいけません。
銀を逃げずに▲2四歩(第4図)が好手です。


ここで△3五歩には▲2三歩成で先手良しです。
後手は銀交換に応じるしかありません。

第4図以下、△同歩▲同銀△同銀▲同飛(第5図)と進みます。

ポイントはこの局面。
▲1六歩の効果で、△1五角の王手飛車取りが消えています。
早繰り銀の場合、王手飛車を防ぐ一手は絶対必要です。

第5図以下、△2三歩▲2八飛(第6図)となります。

第6図は早繰り銀の最高の成功例。
銀が手持ちになり、歩も2枚入手しています。
3筋の歩を手にしている分、棒銀より満足度は高いです。
以下リードを広げていきます。

中盤のポイント:豊富な持ち駒を活かして端攻め

第6図以下、△4二玉▲1五歩△5二金▲1四歩△同歩▲1三歩(成功図)と端を攻めていきます。

王手飛車を防ぐための▲1六歩を活かして▲1五歩~▲1四歩とすぐ攻めます。
成功図はもう先手の攻めが途切れません。
△1三同香には▲1二銀、△同桂は▲1四香、放置するのも▲1四香で先手十分です。

以上が早繰り銀の狙いと成功例です。
いたってシンプルで分かりやすいと感じていただけたのではないでしょうか。
この後は、上記の手筋を相手の戦型に合わせて応用していきます。
※「相早繰り銀」についてはこちらの記事、「対棒銀」についてはこちらの記事で解説しています。

角換わり早繰り銀を体系的に学ぶならこの本がおすすめ

ここまでお読みいただきありがとうございました!

詳しくは、2022年8月19日発売の『1冊でわかる!角換わり早繰り銀の基本』(真田圭一)に載っています。
本書ではほかにも、「早繰り銀対腰掛け銀」や「後手番での早繰り銀」などの戦い方も解説しています。
ぜひ本書を読んで、角換わり早繰り銀をマスターしてください!
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