摩訶不思議な棋士の脳
発売日:2015-10-24
販売元:マイナビ出版
判型:四六判
ページ数:224ページ
ISBN:978-4-8399-5733-9
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指せなくても楽しめる!観る将のための将棋書籍「対局室もちょっとのんびりした時とピリピリした時があるが、この日はピリピリしたほうの日で、風の音どころじゃなかったのである。
そんな張りつめた対局室の空気も、次の攻撃の前には、ひとたまりもなかった。
その攻撃とは、ギョーザ攻撃である」(本文より)
本書は、将棋を指すことで生計を立てる、プロ棋士という天才集団の知られざる生態を先崎九段がユーモアたっぷりに描くエッセイ集です。
対局の現場を、何の変哲もない日常を、晴れのイベントを、先崎九段が12年にわたってつづった週刊文春の連載
「先ちゃんの浮いたり沈んだり」から70編を厳選して収録しました。対局中のギョーザ攻撃に面食らう「対局室の静寂を乱すのは外の喧騒か、棋士自身か」。
風邪を引いたときのプロ棋士ならではの過ごし方を紹介する「風邪と素数と詰将棋」。
長年の好敵手、島朗九段との対局風景を描く「島朗九段との伝統の一戦」。
ダイエットと詰碁の不思議な関係に思いをはせる「やれば効果が出るのにやらない詰碁とダイエットの相似性」などなど。
興味惹かれる短編エッセイの連続で思わず時間を忘れます。
さらに、書籍化にあたってほぼ全ページに今の目線でのコメントを追加、本編はもちろん、コメントを読むだけでも十分楽しめる内容になっています。
将棋ファンの方はもちろん、プロ棋士や将棋界に興味のある方、ただ面白いエッセイを読みたい方まで、幅広く読んでいただきたい一冊です。
著者プロフィール
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先崎 学(せんざき・まなぶ)
昭和45年6月22日生まれ。青森県出身。
56年、5級で米長邦雄永世棋聖門。60年初段、62年四段、平成26年九段。
平成3年、第40回NHK杯戦で棋戦初優勝。棋戦優勝は2回。A級在位2期。
主な著書に「今宵、あの頃のバーで」「千駄ヶ谷市場」「孤高の大木 千駄ヶ谷市場2」「棋士が数学者になる時 千駄ヶ谷市場3」「山手線内回りのゲリラ 先崎学の浮いたり沈んだり」(日本将棋連盟)、「棋士・先崎学の青春ギャンブル回想録」(白夜書房)、「まわり将棋は技術だ 先崎学の浮いたり沈んだり2」(文藝春秋)、「やりなおしの将棋」(岩波書店)、「一葉の写真若き勝負師の青春」(講談社)などがある。
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