2016.10.04
合格講座:第17回「マネジメント系~経営戦略マネジメント」
2016年(平成28年)秋の[基本情報技術者試験]に合格するための重要ポイント、経営およびマーケティング用語について学びます。その意味を問う出題は毎回ありますので、個々の用語の定義を明確にしておきましょう。
経営戦略マネジメント分野への対応と攻略ポイント
経営戦略を立案するために用いられる各種技法と、経営およびマーケティング用語について学びます。キーワードの意味を問う形式の出題が毎回あります。様々なマーケティング用語が出題されていますので、個々の用語の定義を明確にしておきましょう。
本試験出題例
基本情報技術者 平成28年春期問題 午前:問67
※リンク先はIPAサイトの過去問(PDFファイル)になります。
SWOT分析を説明したものはどれか。
ア 企業のビジョンと戦略を実現するために、財務、顧客、業務プロセス、学習と成長という四つの視点から検討し、アクションプランにまで具体化する。
イ 企業を、内部環境と外部環境の観点から、強み、弱み、機会、脅威という四つの視点で評価し、企業を取り巻く環境を認識する。
ウ 事業を、分散型、特化型、手詰まり型、規模型という四つのタイプで評価し、自社の事業戦略策定に役立てる。
エ 製品を、導入期、成長期、成熟期、衰退期という四つの段階に分類し、企業にとって最適な戦略策定に活用する。
バランススコアカードの4つの視点
バランススコアカード(バランストスコアカード)とは、もともと業績評価システムとして考案され、その後、戦略的経営立案システムとして発展してきました。これは財務指標のみに偏重した業績管理には限界があるという観点から、顧客満足度や社員のモラル(やる気)などを含んだ幅広い評価基準をもって企業活動を分析する手法であり、その評価基準は、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点となっています。
SWOT分析
SWOT分析とは、事業をとりまく経営環境を把握するための分析技法の1つです。企業や組織の内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)の4つの要素に注目し、これらを明らかにすることによって目標の達成の実現可能性を診断します。さらに可能性を向上させるため、強みの活用、弱みの克服、機会の活用、脅威の排除についての検討および分析を重ね、より目標を実現するための的確な意思決定の判断を下す材料を提供することを目的としています。
強み(Strengths)…目標の達成のために貢献する企業や組織の要素
弱み(Weaknesses)…目標の達成のために障害となる要素
機会(Opportunities)…目標の達成のために貢献する外的な要素
脅威(Threats)…目標の達成のために障害となる外的な要素
プロダクトライフサイクルモデル
プロダクトライフサイクルモデルとは、製品が市場に出てから徐々に売れなくなり姿を消すまでの、製品の売上と利益の変遷の一連の流れを導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階によって説明するモデルです。各段階に対応したマーケティング戦略立案のための材料を提供することを目的としており、その売上を表すカーブは、最初はなだらかな導入期から急上昇を描く成長期、ピークを迎えると間もなく下降しはじめる成熟期を経て、後はずっと下降線をたどる衰退期を迎える曲線を描きます。
マーケティングミックス
マーケティングミックスとは、商品販売に際して展開されるブランド戦略やサービス、製品の輸送、在庫管理や宣伝広告といったあらゆる営業活動を総合的に検討し、事前に十分な販売戦略を練ることによって、効果的なマーケティング展開を実現させるための諸活動を指します。マーケティングミックスでは、次のように購買者側の視点(4C)および供給者側の視点(4P)のそれぞれの対応関係に着目して、分析・検討を行います。
・マーケティングミックスにおける4C(購買者側の視点)と4P(供給者側の視点)
Consumer's value(購買者にとっての価値)…Products(製品そのものの品質・魅力)
Consumer's cost(購買者の負担する費用)…Price(製品価格)
Consumer's Convenience(購入方法の簡便さ)…Place(販売方法)
Communication(情報伝達)…Promotion(広告宣伝)
■解答と解説
正解:イ
ア バランススコアカードについての記述です。
ウ 業界の競争環境を分析するアドバンテージマトリックスについての記述です。
エ プロダクトライフサイクルについての記述です。