合格講座:第6回「ストラテジ系 ソリューションビジネス」|Tech Book Zone Manatee

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熱血!藤井講師の基本情報技術者試験 合格講座

合格講座:第6回「ストラテジ系 ソリューションビジネス」

2016年(平成28年)秋の[基本情報技術者試験]に合格するための重要ポイント「ソリューションビジネス分野への対応と攻略」について解説します。

ソリューションビジネス分野への対応と攻略ポイント

ソリューションビジネスとは、情報システムを基盤とした各種情報処理サービスの提供によって、組織のかかえる問題点の解決を図る各種事業を指します。それらの代表的な手法の名称と概要を把握しましょう。

[本試験出題例!]

基本情報技術者 平成26年春期問題 午前:問63
※リンク先はIPAサイトの過去問(PDFファイル)になります。

SOAを説明したものはどれか。

 業務体系,データ体系,適用処理体系,技術体系の四つの主要概念から構成され,業務とシステムの最適化を図る。
 サービスというコンポーネントからソフトウェアを構築することによって,ピジネス変化に対応しやすくする。
 データフローダイアグラムを用い,情報に関するモデルと機能に関するモデルを同時に作成する。
 連接,選択,反復の三つの論理構造の組合せで,コンポーネントレベルの設計を行う。

解答・解説はこちら

DFD(データフローダイアグラム)

DFDは、業務のプロセスを業務で用いる情報(データ)の流れによってモデル化する手法です。データ中心のアプローチとなることから、作業従事者がその内容を確認しやすいというメリットがあります。ただしあくまでデータの流れを表現するものであって、処理のタイミングなどの時間的表現を行うことはできません。

SOA(Service Oriented Architecture)

SOAは、大規模なシステムをサービスの集合体として把握し構築する設計手法です。独立した業務機能を一個のサービスとしてとらえ、インタフェースが共通化された部品単位で情報システムを構築します。将来のシステム変更においても、部品単位での変更や再利用によって、実現を容易にします。

エンタープライズアーキテクチャ(EA)

EAは、効率の良い組織運営と業務及びシステムの最適化を図るために、理想状態の組織構造と機能を包括的に設計するための手法であり、次の4つの概念体系を持っています。

● ビジネスアーキテクチャ(業務体系)…業務機能の構成。業務内容や業務フローの定義。
● データアーキテクチャ(データ体系)…業務機能に用いられる情報の内容や構成の定義。
● アプリケーションアーキテクチャ(適用処理体系)…システム形態やアプリケーションの定義。
● テクノロジアーキテクチャ(技術体系)…各サービスを実現するための利用技術の定義。

構造化プログラミング

構造化プログラミングは、代表的なプログラミング方法論の一つであり、「プログラムはできるだけ簡潔に記述することを心がける」という思想で、その中心となる考え方は、「一つの入り口と、一つの出口からなるプログラムは、順次(順構造)、選択(分岐)、繰返し(反復)の3つの論理構造の組み合わせによって作成できる」というものです。

解答と解説

正解:

大規模なシステムをサービスの集合体として把握し構築する設計手法であるSOAは、サービスというコンポーネント(部品)からソフトウェアを構築することによって、ビジネス変化に対応しやすくすることが可能となります。

 エンタープライズアーキテクチャ(EA)です。  DFD(データフローダイアグラム)に関する記述であり、業務に必要な情報の流れに注目して業務をモデルする図法によって、業務で使用する書類や帳票などの受け渡しの関係を図形化し、業務内容を把握しやすくします。  構造化プログラミングのことです。

著者プロフィール

藤井淳夫(著者)
事務官として防衛庁に入庁し、システム開発及びシステム管理業務に従事。1998年に独立、IT系社会保険労務士としてITコンサルティング、ITを駆使した人事労務管理及び情報処理技術者育成事業を展開する。大学・企業等における講義講演時間数が1万時間を超える「カリスマ講師」。著書多数。
ホームページ:http://www.ilovepc.jp