合格講座:第2回「必勝!受かるための受験対策のコツ」|Tech Book Zone Manatee

マナティ

熱血!藤井講師の基本情報技術者試験 合格講座

合格講座:第2回「必勝!受かるための受験対策のコツ」

2016年(平成28年)秋の[基本情報技術者試験]に合格するための重要ポイント「効果的な学習の進め方」について解説します。

効果的な学習の進め方

基本情報技術者試験合格のための総合的な学習時間は、まったくのIT初学者の方の場合で概ね400~600時間程度は必要ではないかと思われます。企業の勤務や学校への通学など、日々忙しく生活を送っているなかでの資格取得のための学習ですから、できるだけ時間を効率的に使って合格を目指さなければなりません。以下に合格可能性を最大まで高めるための5段階別の学習方法を提示しますので参考にしてください。

[第1段階]…本試験6か月前

まずは本講座を一通り熟読してください。毎回掲載予定の「本試験出題例」は必ず解き、全問正解するまで繰り返してください。そして的確な解説で定評のある基本情報技術者試験の受験対策テキスト(以下、メインテキスト)を入手し、一度通読することによって試験の全体像を把握します。

マナティオススメの受験対策テキスト!

かんたん合格 基本情報技術者教科書 平成28年度

「最短の時間と努力で基本情報技術者試験に合格したい」という受験者の声を受け、難しい専門用語をやさしい言葉に置き換え、出題頻度の高いテーマに絞って解説。

理解できてもできなくても、とにかく、試験範囲の全項目の概要を把握するため、肩の力を抜いて気楽に一読してください。それぞれの分野から、具体的にどのような切り口で出題されているのかを知ることが目的です。

[第2段階]…本試験4~5か月前

インプット演習として、入手したメインテキストの「熟読」を一回行います。全項目にわたってもれなくすべての解説に目を通し、不明な語句などはWebや用語辞典などを利用して徹底して調べておきましょう。

[第3段階]…本試験3~5か月前

アウトプット演習として、問題集による知識の記憶・定着・実践演習を行います。そのために、解説が詳しく記述された市販の本試験過去問題集(アイテック社「基本情報技術者本試験問題集」がイチオシです)を入手します。解けなかった問題、理解できなかった箇所などは、本連載やメインテキストの該当箇所を参照しながら問題演習を進めていきます。問題そのものを覚えてしまうくらいに同じ問題に何度も取り組み、解説の熟読を繰り返しましょう。

[第4段階]…本試験2~3か月前

アイテック社 などの情報処理教育の専門団体によって、受験生のための全国公開模擬試験が実施されています。

時間的・予算的に可能ならば、試験直前期にこれを利用して自分の実力チェックと弱点分野の分析を行います。特に独学で勉強しておられる方にとっては、ご自身の学習の進み具合についての客観的な指標が導入できるチャンスでもありますので、強くおすすめいたします。

[最終直前段階]…本試験1か月前

再び本講座とメインテキストを活用して、全分野にわたって知識の総合点検をしてください。隅々までもらさず目を通し、知らなかった項目・間違って覚えていた知識などが残っていないかどうかを確認し補強します。また本試験でのハイスピードな解答時間に慣れておくためにも、この時期は意識して本講座・メインテキストに加えて問題集の解説もできる限り何度も「速読」するとよいでしょう。

問題演習の具体的な方法

受験対策が得意という方がよく言うことですが、解説の詳しい問題集は、何度も繰り返し読むことでアッという間に実力がついてきます。ここが大切な点ですが、問題集というものは解くためだけのものではなく、解答解説も含めて「読む」ためのものでもあります。「試験って苦手なんだよな~」というほとんどの方は、実は問題集の使い方を間違えています。あくまで「問題を解く」姿勢ではなく、知識を身につけ、補強するための教材であると割り切ってフル活用して下さい。また問題集は少なくとも3回は繰り返しましょう。仕事の休憩時間や日常のコマ切れ時間などを徹底的に活用し、仮に10~15分も時間があれば2~3問分の解説を読むことは十分にできるはずです。

午前試験が免除できる方法がある?!

実は基本情報技術者試験には、特定の「IPA認定講座」を修了すると午前試験が免除され、本試験では午後試験のみ受験することができる制度があります。 効率良く合格を目指すためにも、ぜひ「IPA認定講座」の活用も検討してみてください。

基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_80tokurei/_index_tokurei.html

午前試験免除のメリット!

・修了試験合格後は、午後試験だけに集中して学習できるので学習の軽減と効率良く合格を目指せます。
・修了認定者は、修了認定日から1年間(本試験2回分)午前試験が免除されます。
・本試験では、午後試験(150分)だけ受験すればよいため当日の時間的余裕も確保できます。

※「IPA認定講座」は、アイテック社をはじめ、複数の受験学習団体が随時実施しています。

・アイテックの午前免除突破コース(修了試験付) https://www.itec.co.jp/examination/fe/#menjo
・サーティファイ情報処理技術者能力認定試験 http://www.sikaku.gr.jp/js/jss/exam/exemption/

著者プロフィール

藤井淳夫(著者)
事務官として防衛庁に入庁し、システム開発及びシステム管理業務に従事。1998年に独立、IT系社会保険労務士としてITコンサルティング、ITを駆使した人事労務管理及び情報処理技術者育成事業を展開する。大学・企業等における講義講演時間数が1万時間を超える「カリスマ講師」。著書多数。
ホームページ:http://www.ilovepc.jp