合格講座:第1回 「基本情報技術者」試験ってナニ?|Tech Book Zone Manatee

マナティ

熱血!藤井講師の基本情報技術者試験 合格講座

合格講座:第1回 「基本情報技術者」試験ってナニ?

2016年(平成28年)秋に実施される「基本情報技術者試験」について解説します。

はじめに

みなさんはじめまして。今回から基本情報技術者試験に合格するためのポイントについて連載します。 情報技術(IT)が重要な社会基盤を担う21世紀、業種や職種を問わずあらゆる企業や組織において、ITに関する一定水準以上の人材の確保は必須といえるでしょう。時代に合わせて常に変化を続けるIT、そして優れたITシステムを開発及び活用できる人材の育成は社会にとって大切なことであり、そうしたIT人材の裾野の広がりが日本全体のIT活用能力を高めることにもつながってきます。そのため、客観的なITシステムの開発に関するスキルを公平かつ公正に測定・評価される具体的な制度として、独立行政法人情報処理推進機構が基本情報技術者試験を実施しています。 まず第1回目は、基本情報技術者試験の概要についてご紹介しましょう。

1 基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、経済産業省が実施する情報処理技術者試験における試験区分(全13区分)の一つです。情報処理技術者試験はコンピュータに関する国家資格試験であり、昭和44年度から実施されており、特に基本情報技術者試験は「プログラマになるための国家資格」としても古くから知られる伝統ある試験です。一般社会の認知度も非常に高く、能力認定試験としては国内でも最大級の規模を誇っています。

スキルアップに基本情報処理技術者試験を受けよう!

2 基本情報技術者試験を受験するための基礎知識

基本情報技術者試験を受験するために必要なことについて紹介します。受験にあたってはこれらをしっかりと把握しておき、遅れることなく受験申込みと受験準備、学習を進めていきましょう。

試験実施機関

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
https://www.jitec.ipa.go.jp/

基本情報技術者試験については以下に紹介サイトが開設されています。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

  • 受験資格

特にありません

  • 試験実施時期

春期試験:例年4月第3日曜日 受験願書受付:例年1月中旬から約1ヵ月間 合格発表:概ね試験実施日より約1ヵ月後

秋期試験:例年10月第3日曜日(平成28年度秋期は、平成28年10月16日(日)) 受験願書受付:例年7月中旬から約1ヵ月間(平成28年度秋期は、郵送の場合:平成28年7月11日(月)~8月8日(月)消印有効、インターネットの場合:平成28年7月11日(月)10時~8月19日(金)20時です。)

合格発表:概ね試験実施日より約1ヵ月後(平成28年度秋期は、平成28年11月中旬予定)

合格基準

午前及び午後試験ともに100点満点中60点以上を獲得することです。ただし場合によっては基準点が変更されることもあり得ます。 ※合格証書には総合得点及び分野別得点が記載されますし、合格発表後は公式サイト上でも確認できます。

受験申し込みについて

まずは試験案内書・願書・受験ガイドを入手しましょう。これらは試験センターのホームページからダウンロードできます。 申し込みの手続きとしては、以下の2通りの方法があります。

(1) インターネットから申し込む。支払はクレジットカード・ペイジー・コンビニ決済が利用できる。

平成28年度秋期情報処理技術者試験:受験申込み

(2) 願書を郵送し、郵便局から受験料を簡易書留で試験センターへ郵送する。

すでに申し込みは始まっている

合格発表について

合格発表日は試験終了後、試験センターのホームページ上で公表されます。また、合格発表当日に合格者の受験番号が以下の方法で発表されます。

(1)官報に公示 (2)試験センターのホームページへ掲載 (3)試験センター各支部にて公開

3 第2回へ向けて

次回から、いよいよ具体的な受験対策のための学習方法についてご紹介していきます!

著者プロフィール

藤井淳夫(著者)
事務官として防衛庁に入庁し、システム開発及びシステム管理業務に従事。1998年に独立、IT系社会保険労務士としてITコンサルティング、ITを駆使した人事労務管理及び情報処理技術者育成事業を展開する。大学・企業等における講義講演時間数が1万時間を超える「カリスマ講師」。著書多数。
ホームページ:http://www.ilovepc.jp
平井太郎(イラスト)
元大手IT企業サラリーマン。あっさり辞めて漫画家/イラストレーター業を20年ほど続ける。20世紀終盤からPCとペンタブレットで漫画を描き始める。多々多々気の向いた仕事を続ける風来坊なので詳細は
http://heytaroh.com/ ←コチラで。