車載半導体 争奪戦―週刊東洋経済eビジネス新書No.379
東洋経済新報社
コロナ禍からの復活を期する自動車業界に思わぬ「待った」をかけたのが半導体不足だ。車載用半導体の激しい争奪戦は、産業構造の変化とともに、これまでの主役を交代させるのか。自動車産業を直撃した理由を探った。
自動車業界は2020年前半の新型コロナウイルスによる大減産から一転、その年末にかけて急速に販売が回復してきたが、半導体不足という新たな壁に行く手を阻まれた。2021年1~3月の半導体不足に伴う減産影響は世界で100万台近くになるとの推計もある。なぜ半導体不足が自動車産業を直撃したのか。そこには、単なる需要の急回復だけではない、今とこれからの産業構造の変化も見てとれる。半導体パニックが製造業王者・自動車業界に突きつけた課題は重い。
本誌は『週刊東洋経済』2021年3月27日号掲載の28ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。このため、その後の経済や社会への影響は反映されていません。
発売日:2021-11-26
目次
自動車メーカーを襲う「半導体不足」4つの理由
【Q&A】車と半導体基本の「キ」
独走するTSMCの正体
ルネサス「車依存」から脱皮
シリコンウェハー増産に壁
中国「半導体強国」へ猛進
INTERVIEW 「中国で日本の半導体技術を発揮する」(杉本重人)
INTERVIEW 「増産余地が乏しく2022年まで需給は逼迫」(杉山和弘)
爆騰する半導体関連銘柄
半導体が握るクルマの未来
トヨタが「3・11」で得た教訓
中国・EV立国の現在地
INTERVIEW 「半導体メーカーと戦略関係を築く時代が来る」(中西孝樹)
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