2017.12.26
ビジネスの現場で役立つ、Macと一緒に使えるソフト、使えるサービス、使えるアイデアがここに。
今月のお題
ブレストのミーティングなどでじゃんじゃん出てきたアイデアを、その場でまとめたい。マインドマップもいいけど、議事録にまとめ直すのは二度手間…。何かいいサービス、ないかな?
…ということで、
アイデアをまとめるミニマムな議事録ツール
会議の規模や内容で求められる議事録は異なる
会議とひと口にいっても、チーム内のブレインストーミングから国際規模のカンファレンスまで、その規模も内容もさまざまです。会議の規模や内容によって、議事録の作り方も違って当然。
たとえば、国会の予算委員会の議事録であれば、すべての発言が余すことなく記録されるでしょう。こうしたタイプの会議では、そのとき誰が何を言ったか、誰がどう答えたかといった「事実」が重要です。問題が発生したときに責任の所在を明らかにする証拠にもなり得ます。
一方、アイデア出し段階のブレスト会議など、自由な発想でアイデアを出し合うような場面では、発言のすべてを細かく記述する必要はありません。この手の会議の記録に長けているのは、マインドマップですが、議事録に残す場合、あとから書面に書き出す手間がかかるため議事録とは切り分けて考えるべきでしょう。「そもそもブレストに議事録なんて必要?」と思う人もいるかもしれませんが、初期アイデアの中から優れた企画が生まれたりする可能性は否定できません。
メモ感覚で議事録が作れるWEBサービスを試そう
では、そうした断片的なアイデアのまとめは、どんな議事録にしたらいいのでしょうか。思いつくのは、ズバリ、箇条書きです。むしろ、余計なことを長々と書くよりも、アイデアそのものをリストにしていく。もちろん、あとから読んだときにわかる程度にメモを添えておくのがベターでしょう。
そこで、今回ピックアップしたのは「ミニッツ・ドット・アイオー(minutes.io)」。
デザインも機能もシンプルで、ちょっとストイックささえ感じるドイツ発の議事録サービスです。メニューなどの表記は英語ですが、日本語も問題なく入力できます。また、そのシンプルな構造故に直感的な操作が可能です。そして、なんといってもミニッツ・ドット・アイオーの特徴は、ほぼ箇条書きに近いノートのような構成の中にも、トピックの種類や発言者を素早く入力できる工夫がされている点です。議事録に不可欠な、議題や参加者、会議の日時や場所をあらかじめ入力しておけば、あとは記録担当者が会議の最中にスイスイ入力して、会議終了後にはそのまま参加者に送信できる仕組みです。この小気味よいスピード感は、試してみる価値あり!
足し並みソフト
minutes.io
【開発】minutes.io
【価格】無料(有料版あり)
【URL】http://minutes.io
minutes.ioは、メモ感覚で議事録を作成できるWEBサービス。非常にシンプルながら、オフラインでも記録できるなど、細部への配慮が行き届いています。月額9ドルまたは年額69ドルの有料サービスですが、一部機能に制限がある無料トライアル版の利用も可能です。昨今のWEBサービスには珍しく、トライアル利用時にメールアドレスを登録するなどのアカウント作成は不要です。