Macで「スケジュール管理」の基本❶|MacFan

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Macで「スケジュール管理」の基本❶

文●中村朝美早川厚志松山茂村田有紀立体イラスト●イシカワコウイチロウ写真●黒田彰

「スケジュール管理」の基本、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。

スケジュール管理の鍵を握る通知機能

壁に掛けたカレンダーや鞄に入れた手帳から、パソコンやスマートフォンへ。テクノロジーの進化により、スケジュール管理を行うツールもすっかり様変わりしました。特に主流になっているのは、クラウド型のカレンダーサービスといえるでしょう。デスクトップマシンとモバイルデバイスを巧みに行き来できるクラウドは、スケジュールやタスク管理との親和性が高く、これまでは個人の領域だった「予定表」は、家族やグループメンバー間でシェアするものになりつつあります。

まだ利用していない人は「クラウドでスケジュール管理なんて面倒そう」と思っているかもしれません。でも、MacとiPhone、そしてアイクラウドがあれば今すぐ実現するのです。なんとなく思い出したときにだけ使っていたソフトの「カレンダー」や「リマインダー」の基本をしっかり押さえることで、シンプルで無駄を省いたスケジュール管理に1歩近づけるとしたら? 使わない手はないですよね。

そういう筆者も、好きか嫌いかでいえば手書きが好きだったりするわけですが、MacやiPhoneによるスケジュール管理は、やはり手書きに勝ります。その理由はズバリ「通知」機能があるからです。実際にイベントが発生する2時間前や1日前に通知を設定することで、予定そのものを忘れることなく、準備もちゃんとできるようになります。通知のためだけに「カレンダー」や「リマインダー」を使う気にもなるというものです。そのとき、MacとiPhoneを同期させておけば、移動中などMacを使っていないときでもiPhoneで通知を受け取れます。通知の見逃しといったことを防げるわけです。

「カレンダー」と「リマインダー」の使い分け

今回は、スケジュール管理をテーマに、macOSの標準ソフト「カレンダー」と「リマインダー」に焦点を当てます。さて、この「カレンダー」と「リマインダー」、すみ分けがわかりにくいという声を聞きます。簡単にいうと、「カレンダー」は予定表で「リマインダー」はToDo(やること)リストです。特定の日に起こるイベントと、そのイベントに至るまでにやるべきことと言い換えることもできるでしょう。

たとえば、行きたいコンサートがあるとします。コンサート自体はイベントですから「カレンダー」に登録します。一方、コンサートのチケット発売日や発券期限は、コンサートまでにやるべきToDoとして「リマインダー」に登録するといった使い分けが考えられます。

もちろん、イベントとToDoはセットとは限りません。「帰りに牛乳を買って帰る」といった使い方もまたToDoの王道です。難しく考えることはありません。使っているうちに、環境に合った自分のルールが見えてくるはずです。いろいろ考えすぎて立ち止まっているなんてもったいない。「カレンダー」+「リマインダー」×アイクラウドで行うスケジュール管理術、今すぐ初めてみましょう!

 

 

「カレンダー」(右)と「リマインダー」(左)の使いこなしをマスターすることが、スケジュール管理の達人への近道です。