2016.11.13
「旅する鈴木」が世界を歩いて見つけたもの、出会った風景。
「雲の上に浮かぶ中世の城」。おとぎ話のような幻想的な景色を見られると知り、ドイツを訪れたのは5年前の6月。初夏のドイツはただただ緑がきれいで、雲海のかけらもなかった。そして、昨年の初冬。氷点下の山の上から雲海を連日待ったが、見えるのは澄んだ空気の冬の大地ばかり。
そして今年。5年越しのドイツ雲海チャレンジは紅葉の始まった10月。シュツットガルト南にある“ホーエンツォレルン城”を見降ろす山奥の丘の上でカメラを構えた。雲海が出るのは夜明け頃が多いらしく、僕らは連日夜通しで待つ。