『ウソはバレる 「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング』書評|MacFan

アラカルト トクホン。

『ウソはバレる 「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング』書評

文●徳本昌大

読書ブロガー徳本昌大氏がおすすめする今月の1冊

第16回 賢い消費者にウソは禁物「POM」のバランスが現代のマーケティング

 

マーケターが消費者を騙せない時代

「消費者が知識豊富な専門家や数々の情報サービスへと完壁にアクセスできる世界、過去のユーザーの意見を一発でずばり確かめられる世界では、製品やサービスのおおよその利用体験を予測するのはずっとラクになる。そう、つまり製品やサービスの『絶対価値』がまるわかりなのだ。」(イタマール・サイモンソン、エマニュエル・ローゼン)

本書を読むと、今の世界では従来のマーケティング手法が通用しなくなっていることがわかります。なぜなら、その対象である消費者=生活者の購買スタンスが変化しているからです。

ソーシャルメディアの普及で、生活者は製品の情報を得やすくなり、購入に際してシビアな判断を下す「賢い消費者」へと変貌しました。賢い消費者は、商品やサービスの本質的な商品価値を購入のたびに見極めようとします。レストランなどのレビューサイトをチェックしてから入店する人の多さを見れば、人々の購買スタンスが10年前とは激変していることがわかるでしょう。テクノロジーの進化がその手の中にある以上、それは自然な流れなのです。




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