デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム HDR-AS300R ライブビューリモコンキット|MacFan

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最強の空間光学ブレ補正でアクティビティ中もバッチリ録画

デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム HDR-AS300R ライブビューリモコンキット

文●早川厚志

画質よりブレ補正が大事

「アクションカム」あるいは「ウェアラブルカメラ」と呼ばれるビデオカメラが普及し始めて早4~5年、今やカメラのジャンルの1つとしてすっかり確立された感があり、4K撮影に対応した製品も登場するなど、高画質化が進んでいます。でも、アクションカムって自転車やスキーなどを楽しんでいるときに使われることが多く、いくら高画質でもブレブレの動画なんて見るに堪えません。最優先すべきはやっぱり画質よりも「手ブレ補正」の性能だと思うのです。

ソニーから発売された「HDR-AS300R」は、手のひらサイズのボディに、ソニー独自の「空間光学ブレ補正」機能を搭載したHD対応アクションカム。カメラ本体に加えて、ライブビューリモコン「RM-LVR3」やマウントアダプター、クレードル、ベルトがセットになったモデルです。手ブレ補正機能が搭載されたアクションカメラはほかにもありますが、それらはセンサが受けた映像をソフト的に加工する「電子式(デジタル式)手ブレ補正」なので、画角が狭くなったり画質が悪くなったりするんですよね。

 

 

これに対して「空間光学ブレ補正」というのは、レンズとセンサが一体となって光学ユニットを空間に浮かせることで、物理的にブレを補正する仕組みなので、画角はそのままで画質も劣化せず、ブレ補正機能を使いながらズーム機能や画角設定も行えるんです。上位モデルである「FDR-X3000R」は4K撮影に対応していますが、4Kを再生できるディスプレイを買うまではこっちで十分です。

カメラ本体の液晶ディスプレイでは撮影中のアングルを確認することはできませんが、付属品の「ライブビューリモコン」の液晶ディスプレイから撮影中の様子などをチェックできます。リモコンからは、カメラの電源オン/オフ、撮影開始/停止などの操作も可能。リモコンは付属のベルトで腕に装着したり、別売りのアクセサリを使って自転車のハンドルに固定して使えるので、撮影の邪魔になりません。

ちなみに、iOS用の無料アプリ「(プレイメモリーズ・モバイル(PlayMemories Mobile)」を使えば、iPhoneの画面上で撮影アングルを確認したり、露出設定や録画開始/停止などもできます。リモコンが付属しないカメラ単体も販売されていますが、リモコンの単独購入はできませんので、購入する際は後悔しないように考えましょう!

 

 

 

 

手に収まるコンパクトサイズ

カメラ本体は、手のひらにスッポリと収まるコンパクトサイズ。本体のみでは持ちにくいのですが、「キャップクリップ」などの別売りアクセサリが用意されていますし、本体底面には三脚ネジ穴が用意されているので、汎用のテーブル三脚なども使えます。

 

手元のリモコンで画面を確認・操作

ライブビューリモコン「RM-LVR3」は、付属のベルトを使って腕時計のように取り付けることができます。アングルを確認できるだけでなく、ファイルの再生なども手元で行えます。なお、ライブビューリモコンの単体販売はありません。

 

 

撮ったあとも楽しめる!

実際に撮った映像を見てみると、空間光学ブレ補正の威力は「すごい」の一言! 歩きながら撮影したんですが、細かいブレがほとんど吸収されていて本当に見やすいんです。ブレ補正のオン/オフの差はあきらかで、ブレ補正オンの動画を見慣れてしまうと、ブレ補正オフで撮った動画がまともに見ていられなくなるほど。

なお、デザインが「家庭用ビデオカメラ」風なので手持ちでも撮影しやすそうに見えますが、本体にベルトやグリップは備えておらず、単体では少々撮影しづらいです。やはり別売りのマウントやグリップ等に装着して使うのがベターでしょう。

また、カメラ防滴仕様なので多少の雨や水しぶきなどで濡れてもへっちゃらですが、付属品の「アンダーウォーターハウジング」を装着すると、水深60メートルまでの水中撮影が可能となります。撮影モードを「水中撮影モード」にすれば、全体が青っぽくならないクリアなダイビング動画を撮ることができますよ。

ソニーのWEBサイトからダウンロードできる「アクションカム・ムービークリエイター(Action Cam Movie Creator)」を使えば、撮った動画を最大4つまで1画面に収めて、移動速度や時間、距離などを動画に表示したり、複数の動画をつなげて切り出し、早送り/スロー、反転/回転などができます。さらにはインターバル撮影機能で撮った静止画からタイムラプスを作成できるなど、ソフトを使うことで、より印象的な作品に仕上げることができるのです。

夏本番、キャンプや川下りなどアウトドアレジャーにぴったりなアクションカム、皆さんもご堪能してみてはいかがでしょうか!

 

付属品で水中録画も可能

付属品の「アンダーウォーターハウジング」に入れると、防水だけでなく、防塵性や耐衝撃性、耐低温性も確保されます。ダイビングやシュノーケリングはもちろん、工事現場やスキー場などでの撮影にも適応。同ハウジングの底面にも三脚ネジ穴が用意されています。

 

撮った映像を編集しよう

ソニーのWEBサイトからダウンロードできるMac用ソフトのアクションカム・ムービークリエイターを使えば、最大4つの動画を1つの画面に収め、スピードや移動時間、移動距離、軌跡などを動画に表示するといった高度な編集が可能です。

 

 

[SPEC]
【発売】ソニー 【価格】5万9270円(ソニーストア価格)【Size】約29.4(H)×47.0(W)×83.0(D)mm 【URL】sony.jp/actioncam/products/HDR-AS300/

 

【その他スペック】
【重量】約84g(本体のみ)、約109g(バッテリとメディアを含んだ撮影時の総重量) 【備考】ライブビューリモコンが付属しないカメラ単体の「HDR-AS300」は4万3070円(ソニーストア価格)

 

私が紹介します!
早川 厚志

新製品には即飛びつく、Macソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」主宰。