「超」大容量ファイルはどうやって送る?|MacFan

レクチャー Macの媚薬

「超」大容量ファイルはどうやって送る?

文●栗原亮

大容量ファイルの送信にはいろいろな方法があります。メール、クラウド、WEBサービス、メッセンジャーなど容量に応じて使い分けるのがおすすめです。

メールドロップで充分?

数百メガバイトから数ギガバイトにもなる大量の写真や動画ファイルを相手に送る際に、どの方法で送ったらよいか迷ったことはありませんか?

安くてなるべく高速にアップロードできる方法をいろいろ比較検討してみましたが、ファイルが5GB未満のサイズであれば、アイクラウドを利用したメールの添付機能である「メールドロップ」が一番簡単で確実でした。

 

5GBを超えたらどうする?

もちろん、これでは何の意外性もないので、5GB以上のサイズの場合も調べてみました。お使いの通信環境によって実際の所要時間は異なりますが、これらの方法を知っておくとイザというときに役立ちます。

まず、最初に検討したのはWEBブラウザで利用するファイル転送サービスです。有名なものに「宅ふぁいる便」などがありますが、こちらは無料では300MBまでです。有料のビジネスプラスプランでは最大50GBまで対応しますが、月額課金なので一時的に利用したい場合に向きません。

一方で、「ギガファイル便」というサービスは、無料で最大50GBまで対応していました。保存期間が7日間となっていますが、短縮URLにも対応していて相手にダウンロードリンクだけ送ればよいので手軽です。

次に、アップル標準の「メッセージ」や「スカイプ」といったメッセンジャーで実験しましたが、巨大なデータを頻繁に送受信すると動作が若干不安定になる傾向が見られました。相手もブロードバンド接続で常時接続環境であれば高速に転送されることもありますが、相互にオンラインでなければならないという制約があります。とはいえ、アップロードとダウンロードが同時に終わるのも大きなメリットといえるでしょう。

なお、「郵送」という選択肢も国内ではありです。住所を明かせる間柄である必要はありますが、USBメモリは数百円から購入できますし、送料は郵便書簡を利用すれば62円で送れます。到着までの日数は普通郵便並みです。

さらに、容量がテラバイト単位になったら2.5インチの外付けハードディスクを「クイックポスト」というサービスで送れば全国一律164円で済みます。もちろんハードディスクは衝撃に弱いので梱包はしっかりと行ってください。

 

 

(1)メールドロップは1通あたり最大5GBまでのファイルを添付できます。リンクは30日間有効なので、一般的な大容量ファイルであればこれで問題なく送付できるでしょう。

 

 

(2)「Giga File便」というWEBサービスは1ファイルあたり最大50GBまでのファイル転送が行え、リンクは7日間保持されます。上り44.6MbpsのWi-Fi環境でテストしたところ、5GBのファイルが約22分、平均31Mbpsでアップロードできました。
【URL】http://gigafile.nu/

 

 

(3)大容量ファイルの転送は、アップルの「メッセージ」や「スカイプ」を使う方法があります。ただし、通信速度はお互いの通信環境で遅いほうに合わせてしまいますので、確実な転送手段とはいえません。

 

 

Skype

【開発】Microsoft
【価格】無料
【URL】https://www.skype.com/ja/

 

 

 

(4)8GBのUSBメモリは家電量販店で500円台で販売されています。25グラム以下であれば、郵便書簡(ミニレター)は全国一律62円で普通郵便よりも安く送れます。

 

 

(5)Yahoo!ウォレットのクレジットカード支払いのみとなってしまいますが、日本郵便の「クリックポスト」は送料が全国一律164円で追跡サービスも対応します。
【URL】http://click-post.force.com

 

 

【もっと媚薬】
セキュリティが心配という場合は、「MW Archiver」(【開発】MIXTURE SCAPE. K.K. 【価格】600円 【カテゴリ】Mac App Store>ユーティリティ)など、パスワード付きのZIP形式ファイルが作れるソフトを利用しましょう。