【Chapter3_2】セキュリティソフトの選び方指南➊|MacFan

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隅から隅まで徹底比較!

【Chapter3_2】セキュリティソフトの選び方指南➊

文●小平淳一

今やMac用のセキュリティソフトは、実にさまざまな種類があり、何を決め手に選んでいいかわからず戸惑っている人も多いことでしょう。ここではそんな皆さんに向けて、セキュリティ選びの注目ポイントをお伝えします。

検知率は単純には計れない

セキュリティソフト選びにおいて多くの人が最初に求めるのは、やはり検知率の高さではないでしょうか。確かにそれがセキュリティソフトの本質であることは間違いありませんが、これはなかなか優劣をつけにくいポイントです。

コンピュータに脅威を及ぼすウイルスやスパイウェア、いわゆるマルウェアは、新しいものが次々と登場し一瞬で全世界に広がっていきます。そんなマルウェアを検知するためのもっともオーソドックスな方法は、定義ファイルと照らし合わせて、登録されているタイプと同じものを見つけ出すというもの。数時間前に生まれたばかりのマルウェアを駆除してくれるかどうかは、メーカーがどれだけ迅速に発見し、定義ファイルを公開できるかが重要になります。そう考えると、もはやソフト自身の優劣というより、メーカーそのものへの信頼感ということになってきます。

もっとも、最近は未知のマルウェアにも対応できるよう、マシン内で「疑わしい挙動」をするプログラムがないかを監視する「ヒューリスティックエンジン」という技術も利用されています。これ自体は心強い機能ですが、その優劣をエンドユーザが評価することはほぼ不可能です。第三者機関の評価を頼りにしようとしても、機関によって評価にばらつきがあり、判断がしにくい状況です。