第4話 名著に学ぶ現代だからこそのホンネの価値|MacFan

アラカルト フツウを変える、フツウをつくる

第4話 名著に学ぶ現代だからこそのホンネの価値

文●三橋ゆか里

ITライターとして活躍する三橋ゆか里氏の最新テックトレンドウォッチ!

©Lucky Team Studio

 

 

忘年会や大掃除など、慌ただしいイメージがつきまとう日本の年の瀬ですが、初めてロサンゼルスで過ごした年越しは、思いのほか静かに過ぎていきました。その間、何気なく手にとったまったく異なるジャンルの数冊の本。それらは図らずも、今の私に「本音をぶつける」という1つのテーマを想起させるものでした。

文章を書くことを生業にしている人にとってのバイブルといわれる、英文学者ウィリアム・ストランク・ジュニアの『The Elements of Style』は、英語の指南書ですが、日本語の文章にも大いに当てはまる至言が盛り込まれています。たとえば、文章の構成についての第2章では、ほのめかすのではなく「断言すべき」とあります。曖昧より明確に、抽象的より具体的に。機械に無駄なパーツがないように、また絵画に不要な線が描かれていないように、文章からも不要な言葉は除外されるべきだと。




続きを読むためにはログインが必要です。
月額720円ですべてのコンテンツの閲覧が可能になります。
下のボタンより、お申込手続きを行ってください。

  • ログイン
  • 会員登録

同カテゴリ記事一覧