TITLE10 マヤのクリスマス|MacFan

アラカルト 旅する鈴木

TITLE10 マヤのクリスマス

文●鈴木陵生

「旅する鈴木」が世界を歩いて見つけたもの、出会った風景。

12月25日。午前0時になったその瞬間、湖の周りの村という村が、いっせいに光りだした。暗闇にチカチカ光るその正体は花火。無数の爆音が、休む間もなくどこかで上がる。その晩、決して小さくはない湖の周りすべてが、打ち上げられた花火で光り輝いていた。

この時期になると、僕は、4年前に過ごした中米の小さな村でのクリスマスを思い出す。アティトラン湖畔に点在するマヤ民族の村の1つに、そのとき僕らは滞在していた。伝統衣装を着た村人が湖で洗濯をし、ついでに体も洗い、小さな市場に集まって買い物をする、そんな素朴で居心地のいい村だった。




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