2015.10.15
“映画もゲームも、膨大な可能性のほんの一部に過ぎない”
待望のアップデート
アップルの製品はそれぞれの持つメッセージが明確だ。たとえば、オールインワン・デスクトップを徹底的に追及したiMacを筆頭に、スマートフォンという立場から電話とモバイルコンピュータを再発明したiPhone、そしてテクノロジーとデザインを両立させて新しいライフスタイルを創造しようとするアップル・ウォッチ。これらはすべて、アップルの中で使われ方やソリューションが明確にイメージされ、カタチになっている。
そんな中でアップルTVは、その生い立ちから異質な存在だといえる。約10年前の2006年9月、当時はiPodのアップデートを発表する恒例のミュージックイベントの最後に、当時のCEOだったスティーブ・ジョブズ氏から「開発中の製品がある」と公開されたのがアップルTVだった(当時のコードネームはiTV)。