野呂エイシロウの「ケチの美学」第32回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第32回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

1分を意識して生きる

「ケチもここまで来たか!」と言われそうだが、1分を意識していると全然違う。ちなみに、この原稿は10分で書き上げると決めている。ほかの2000文字程度の連載も、だいたい15分ぐらいで書き上げる。

そのために必要なのは集中力だ。それまでに書く内容を全部決めておかなければならない。

前号にも書いたが、ボクは水泳にハマっていて、週に3度ほど泳いでいる。泳ぐ時間は正確に30分。アップルウォッチで測定している。今日は830メートルを泳げた。最初は300メートルぐらいだったのだが、どんどん効率よく泳げるようになった。

プールから上がって、お風呂とシャワーの時間は1分。これもアップルウォッチで測定している。そして着替えに1分だ。ジムの滞在時間は平均45分である。そう、その分、違うことに時間を費やすことができる。

先ほど「銀座にスーツを買いに行かないか?」と誘われたが断った。移動時間がもったいないからである。だったら、近所のスーツ屋さんでいい。

目安は1分1万円と考えている。理由は、単純でわかりやすいから。馬鹿なボクでも簡単に計算ができるから、その数字で計算をしている。

メルマガを書く時間も約10分。ブログを書く時間も同じようなものだ。メルマガは会議の最中に話が脱線したときに、その合間を見計らって書いている。

歯磨きも1分だ。さきほど歯医者さんで治療をした。テニスの最中にセラミックの被せものが割れたので、1時間ほど治療。その間も、イヤフォンを右耳だけにつけて、ポッドキャストを聞きながら治療をした。それが時間を節約していることになる。音楽ではなく、ポッドキャストで勉強をしているのだ。

今勉強にハマっている。さらに研究しなければ上にはいけない。1分1万円だから、移動の際はできる限りタクシーに乗る。すると移動中も、その金額以上の仕事をしようとMacBookのキーボードを走らせる。電話もタクシーの中で済ませる。基本電話に出ないので、その時間に折り返している。非常に効率的だ。

イーロン・マスクさんも孫正義さんもボクも、平等に1日24時間である。ウォーレン・バフェットさんだけ1日30時間ということは聞いたことはない。どんな人も平等で24時間だ。

まあ、地上400キロの国際宇宙ステーションなどで活躍する宇宙飛行士はちょっと違うかもしれない。彼らは約97分で地球を一周し、23時間で生活をしている。地球に返ってきてからどのようにしてリセットしているのだろうか? ちょっと気にもなる。

というわけで8分で書き上げた。2分得した気分! 今月もケチケチだ!

 

最近、iPhone 11 Proで撮影したお気に入りの代々木公園!

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。