2018.12.20
ブラウザで会話履歴も見られる74言語対応のAI通訳機
英語すら話せないのに…
オーストリアで2週間ほど仕事をすることになりました。スタジオ内は英語が基本で通訳はいませんし、休憩中はヨーロッパ各国の言語が飛び交います。しかも仕事場の外はドイツ語圏。パンを買うのにもドイツ語が使えないと注文に難儀します。未来の猫型ロボットに助けを求めたい状況の中で知ったのが、AI通訳機「ポケトークW(POCKETALK W)」です。
本製品はアンドロイドデバイスをカスタマイズして通訳機能に特化させたもので、利用時には3G/LTEまたはWi−Fi機能によるインターネット接続が必要です。「iPhoneでグーグル翻訳アプリを使えばいいのに」と思うかもしれませんが、専用機ならではのメリットも大きいのです。
まずは、使い勝手のよさです。設定で2つのボタンに自分の話す言語(私の場合は日本語)と相手の話す言語をあらかじめ割り当てておき、ボタンを押したまま話しかければ相手の言語に通訳されて音声が再生されます。そのまま本製品を相手に渡して同じようにもう1つのボタンを押しながら話してもらえば、日本語に通訳されて会話を継続できます。
インターフェイスがシンプルなので、iPhoneを使うよりも手軽に相手もすぐ操作して話しかけてくれます。ちなみに、私は現地エンジニアと少し込み入ったやりとりをする際などに使いました。専門用語が混ざった多少の長い文であっても通訳の精度は十分です。