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銘柄選びと売買のタイミングが重要な株式投資で運用する ~株式投資でお金を増やす(1)~

株はもっともメジャーな投資商品

株は、数ある投資の中でおそらくもっともポピュラーなものです。金融資産に関する調査でも、単身の人が資産の20・6%を株で運用しているというデータがあり、投資信託、債券、個人年金保険といった商品よりも比率が高くなっています。

株とは、企業が資金調達などを目的に発行する有価証券で、国内の株式市場(東京株式市場)では、日々約3800種もの株(銘柄)が取引されています。証券会社に取引口座さえあれば、誰でも株の売買に参加できます。

市場で取引されている銘柄の中には、よく知る企業の株もあれば、聞いたこともない企業の株もあることでしょう。その中から値上がりしそうな株を選び、期待通りの株価になったところで売却したり、または株主となり、企業が得た利益の一部を受け取ることによって利益を得るのが基本的な仕組みです。

株価の変動により損失が出ることも

ただし、株価は常に変動しますので、上がると思った株価が下がることもあります。最悪のケースとして、企業が倒産する可能性もあります。

そのため、下調べをした上での銘柄選びや、売買のタイミングを見極めることが重要になります。また、投資資金の調整や値動きの確認といったリスク管理も必要になります。

ここが、預金や保険などとの大きな違いです。元本割れの可能性があるため、仮に減ったとしても生活などに支障がないお金を投資することが大事です。

金融資産の内訳(単身)

単身の人の金融資産の内訳は、預金が最も多く、次に多いのが株。投資手段として株はメジャーなものといえます。

  うち定期性 非課税期間 金銭信託貸付信託 生命保険 損害保険 個人年金保険 有価証券 債券 株式 投資信託 財形貯蓄 その他
2017年 47.3 25.1 0.5 6.6 0.8 6.6 34.5 6.8 18.8 8.9 1.8 1.8
2018年 41.7 23.5 2.6 9.6 0.9 9.1 30.9 3.7 17.8 9.3 1.1 4.1
2019年 44.2 22.9 0.8 8.4 0.8 7.7 34.0 5.0 16.2 12.7 1.3 2.8
2020年 42.2 19.9 0.7 8.5 1.0 7.9 36.6 5.7 20.6 10.3 1.4 1.9

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」2020年 ​

預金などよりも効率よく増やせる

株のように元本割れする可能性がある投資商品のことを「リスク性商品」といいます。この場合、リスクは、値上がりするかもしれず、値下がりするかもしれない不確実な状態のことで、リスクとリターンの大きさは同じです。

例えば銀行預金は、元本割れする可能性がほとんどありませんので低リスクです。その分、リターンである利息もほとんどつきません。

一方、株は半分になるかもしれませんが2倍になる可能性もあります。そこが株の醍醐味で、投資スキルを高めることによって効率よくリターンを得ることができるのです。

どんな銘柄が売買できる?

日本最大の株式市場である東京証券取引所では3,828銘柄が売買されている(2022年9月30日現在)。市場は平日9時から15時まで開き(昼休みあり)、誰でも自由に売買できます。​

株式投資のリターンは2通り

株式投資のリターンは大きく2つに分けられます。1つは、株価の値上がりによって得られる売買益です。これをキャピタルゲインといいます。

株は、安く買って高く売るのが基本。その差が利益になるということです。もう1つは、株を保有することによって定期的に受け取る配当金や株主優待などです。これをインカムゲインといいます。

配当金などの受け取りは株主になった人の権利で、権利が確定する日に株を保有していると、保有する株によりますが、平均2%の配当金を利益として受け取ることができます。

株式投資の仕組み

用語解説

元本割れ
「元本」とは資産運用の元手となる金額、つまり金融商品を当初購入した金額のこと。金融商品の価格が変動し、購入した時の金額を下回ることを元本割れという。元本が間違いなく戻ってくる「元本保証」の対象となるのは、銀行などによる1,000万円までの普通預金または定期預金のみと、出資法により定められている。

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