Loading...

クレジットカード・スマホ決済・電子マネーの総合情報サイト

投資信託で得られる利益を知る 投資信託の利益は分配金と譲渡益 ~投資信託でお金を増やす(2)~

利益を得る方法は「分配金」と「譲渡金」

投資信託では、「分配金」の受け取りと「譲渡金」という2通りの利益を狙うことができます。 分配金は、運用期間中決められた期日に、運用実績に基づいて得られた利益を口数に合わせて投資家に払い出すお金です。

例えば、毎月分配型と書かれている投資信託は分配金が月々受け取れるタイプです。投資家としては、ちょっとした収入になり、投資している実感が得やすくなります。

ただし、投資信託の中には分配金がないものもあります。どちらを選ぶか迷ったときのために、違いを押さえておきましょう。

分配金には2種類ある

分配金には「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」があります。普通分配金は、得られた収益を口数に応じて決算ごとに投資家に分配するお金です。

例えば、年2回分配型のファンドを1万円で1万口購入し、決算月の6月に基準価額1万200円から100円の分配があった場合、分配金100円を受け取り、基準価額は1万100円になります。

ただし、運用結果によっては分配金の額が減ったり、分配金が払われないこともあります。運用益が出ていないときに分配金を出す場合は、投資信託が集めた資産の中から払わなければなりません。このお金が特別分配金です。

例えば、毎月分配型ファンドを1万円で1万口購入し、1万円の基準価額で100円の分配を受けた後、基準価額は9900円になります。

普通分配は分配後も基準価額は購入時の個別元本を下回りませんが、特別分配は元本の取り崩しとなるので、基準価額は購入時の特別元本を下回ります。いずれも投資信託の資産総額から支払われますが、普通分配金は投資の利益ですので受け取る際に税金がかかります。

しかし、特別分配金については、投資家が投資した資金が戻ってきているのと同じです。そのため、利益とはならず、非課税扱いになります。

再投資型の方が投資効率がよい

投資信託のなかには「分配金なし」の商品もあります。分配金なしの投資信託は、「再投資型」と呼ばれます。

そう書くと「損なのでは?」と感じるかもしれませんが、そうではなく、むしろ運用効果としては得になります。再投資型は、運用益を再び投資信託の資産に組み入れ、投資(再投資)する仕組みです。

例えば、投資信託の純資産総額が100億円で、今年の運用益が2億円(2%)だったとしたら、純資産総額は102億円になります。一方、分配金ありの投資信託は運用益を投資家に還元します。分配金の支払い総額が2億円だったとしたら、支払いを終えた段階で純資産総額が102億円から100億円に戻ります。

この2億円の差がポイントです。仮に翌年の運用益がどちらも2%だった場合、再投資型は2億400万円の利益を得ます。一方、分配金ありの投資信託は純資産総額が100億円に戻っていますので、利益は2億円です。つまり、分配金となる資金を再投資することにより、より大きなリターンが得られる「複利効果」となります。

このような特徴があるため、投資効率を高めたい場合は再投資型を選ぶ方が有利になります。「譲渡損益」は保有するファンドを売却したときに発生する損益です。ファンドを売却(解約)した時の基準価額が購入時の基準価額を上回っており、諸々のコストを差し引いた後にプラスであれば、譲渡益となります。

関連記事

もっと見る