Loading...

クレジットカード・スマホ決済・電子マネーの総合情報サイト

日本とアメリカ、資産の増え方に差がついたのはなぜ?

 

 日本とアメリカの個人金融資産の差が開き続けていることをご存知ですか。

過去20年間で、アメリカの個人金融資産は3倍になりました。一方、日本の個人金融資産は、1.4倍の増加にとどまりました。

なぜこれだけの差がついたのでしょうか。

※ウェルスナビ提供

日本は預金、アメリカは資産運用が中心

 それは、資産の増やし方が、日本とアメリカで大きく違ったからです。

日本では、個人の資産の半分以上が預金に偏っています。一方のアメリカでは、株式や債券などが個人の資産の半分以上を占めています。

※ウェルスナビ提供

 

 ひと昔前の日本では、資産運用をする必要がありませんでした。終身雇用が当たり前で、老後の生活を年金や退職金でまかなうことができたからです。このため個人の資産は、いつでも引き出すことができ、便利で安全な預金に置いておくのが正解でした。「投資をすることはリスク」と考える人がいても、自然なことだったのです。

 一方、アメリカでは、自ら資産運用をして老後に備える必要がありました。終身雇用という概念がほとんどなく、国や企業が老後を支えてくれなかったからです。こうした状況では、「投資をしない(リスクを取らない)ことはリスク」にもなり得ます。毎月の給与を資産運用にまわし、老後の生活資金を準備するのは当たり前のことでした。

資産運用をしたから大きく増えた

 預金の利息は0%に近い状態が続いています。資産を預金に置いておけば、元本は守られますが、将来に向けて増やすことはできません。

 一方、資産運用をしていれば、元本割れのリスクはあるものの、10年20年と続けていけば、預金よりも高いリターンを期待できます。

 預金中心で資産運用をあまりしなかった日本と、資産運用を積極的にしてきたアメリカとで、資産の増え方に大きな差が開いたのはこのためです。

日本も自ら備える時代に

 いま日本では少子化が進み、将来の年金不安が高まっています。終身雇用は終わりを迎え、退職金も減っています。アメリカのように、将来に向けて自ら備える時代を迎えたと言えます。

 将来に向けて資産を増やしたいなら、世界中の資産に広く分散投資をするのがおすすめです。これによりリスクを抑えながら、中長期的に大きなリターンを狙うことができます。

 2024年からは新しいNISAが始まり、これまで以上に投資しやすくなります。本格的に資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

 

ウェルスナビ株式会社

ウェルスナビ株式会社は、ロボアドバイザーによる個人向け資産運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供する企業。財務省出身の柴山和久が「誰もが安心して手軽に利用できる次世代の金融インフラを築きたい」という思いから、2015年4月に創業した。2016年7月にサービスを正式リリースし、預かり資産は8,000億円を突破している(2023年4月時点)。「WealthNavi」は、「長期・積立・分散」の資産運用を全自動で行うサービスで、高度な知識や手間なしに国際分散投資を行うことができる。

 

小松原 和仁

セミナー講師/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
2008年に証券会社に入社し、社会人をスタート。リテール営業に従事する中で、リーマン・ショックも経験。その後、保険会社にて、代理店向けの教育・研修に携わったのちに、信託銀行にて、富裕層向けの財務相談業務に従事した。2018年にウェルスナビの働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、セミナー講師として入社。これまでに、500回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。

関連記事

もっと見る