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知っておきたい! 資産運用の基本

投資信託とETFの基礎知識


 投資信託とは、多くの投資家から資金を集めて株や債券などへ投資する金融商品です。集めた資金は資産運用のプロであるファンドマネージャーが管理・運用します。投資家自身が値動きをチェックしたり情報を集めたりする必要がないので、投資初心者にはおすすめの金融商品といえるでしょう。さまざまな業種や分野、国内や海外の株式、不動産や金など多くの種類の投資先が用意されています。

 ETFとは「上場投資信託」のことで、基本的な仕組みは投資信託と同じですが、株式市場に上場されているため、市場が開いている時間なら株と同様にリアルタイムで売買できるので、投資の自由度が高くなります。

 投資信託やETFは、少ない金額から投資できることもメリットの1つです。通常、株を購入するには数十万円から数百万円の資金が必要になりますが、投資信託やETFでは、販売会社によっては数百円から購入することができます。

 このように投資信託やETFは「資産運用に時間をかけたくない」「今は大きな金額では無理」といった人に向いた金融商品といえます。




 

リスクと分散投資の基礎知識


 投資する上で「リスク管理」は非常に重要です。

 投資でのリスクとは「投資で得られるリターン(収益)の振れ幅」のことです。リスクが大きいとは「得られる利益が大きいかもしれないが、大きく損失する可能性もある」ことを表します。これが、いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」です。

 そこで、リスク管理の基本として知っておきたい考え方として「分散投資」があります。

 分散投資をわかりやすく説明するたとえ話として「卵は1つのかごに入れるな」というものがあります。持っているすべての卵を1つのかごに入れていると、そのかごを落とすとすべての卵が割れてしまいますが、いくつかのかごに分けて入れておけば、そのうちの1つのかごを落としても残りのかごに入れた卵は無事です。つまり、資産運用では、資金を1つの投資先に集中せず、さまざまな商品へ分散することが大切だということです。

 例えば、株式投資では、手持ち資産を1つの企業や業種へ集中して投資せず、複数の企業や業種に分散して投資しておけば、もし、一部の業種の株が下がっても、資産全体への影響は少なくすることができます。これが分散投資の考え方です。

 分散投資では、値動きの違う商品へ分散することが基本になります。 国内株式では一般的に、自動車など輸出関連企業の株価は円高時には下がりますが、円安時には上がる傾向があります。材料や製品を海外から輸入している企業は、円高時に株価が上がり、円安時には下がるという逆の値動きをする傾向があります。

 このように為替の影響で一方がマイナスになっても、もう一方がプラスになれば、資産全体への影響は少なくなります。

 この他にも、逆の値動きをするといわれている株と債券へ資産を分けて投資したり、地政学的なリスクを避けるために投資先の国や地域を分けるなど、さまざまな分散の方法があります。

 前ページで紹介した投資信託やETFは、さまざまな銘柄や資産へ投資しているため、おまかせで分散投資が実現できる金融商品といえるでしょう。 また、一時期に投資するのではなく、積立で投資することも、「時間」を分散させるという意味で分散投資ということになります。






 

積立投資の基礎知識


 おまかせで資産形成したい人におすすめの投資方法は、投資信託やETFへの積立投資です。投資信託やETFは少額でも購入できるため、自分が続けられる金額で毎月コツコツと積み立てることで、着実に投資資金を増やすことができます。投資資金が増えると、資産が増えるスピードも上がります。長期投資で時間を味方につけることができるためです。

 さらに分散投資効果も期待できます。投資信託を購入すれば、値動きの違うさまざまな資産や国・地域など「投資先」を分散してリスクを少なくすることができますが、さらに「時間」を分散する投資方法が「積立投資」です。

 毎月定額で積み立てるということは、購入のタイミング、すなわち「時間」を分散させることで値動きのリスクを分散できるということです。

 例えば、毎月1万円ずつ投資信託を購入する場合、基準価額が1万円のときは1口の購入となりますが、基準価額が下がった月は多く、上昇した月には少なく購入することになります。

 つまり、積立投資では、投資の基本である「安いときにたくさん買って、高いときには少ししか買わない」をおまかせで実践できるのです。

 価格が上昇したときには購入する量は減りますが、資産の総額は増えます。価格が下がったときは安い金額で買い増すことができます。

 結果として、投資信託の価格が上がっても下がっても、投資家にとっては良い結果となります。

 このように、投資信託やETFの積立投資は、「投資先の分散」と「時間の分散」という2つのリスク管理を実現することになるのです。

 なお、株式相場全体が上昇しているときには、一度に購入した方が結果的に収益は大きくなるので、積立投資では収益のチャンスを逃すことになります。また、下落傾向のときは損失を増やし続けることになります。

 そのような一時期の相場の上下や経済状況をあれこれ気にせず、「おまかせ」でコツコツ資産を形成したい人には、長期の積立投資はぴったりの方法です。

 投資方法のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自分のライフスタイルに合った資産形成のやり方を選ぶことが成功への第一歩です。


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