三菱重工とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、11月30日に打ち上げを予定していた小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の延期を発表しました。理由は、打ち上げの時間帯に種子島宇宙センターの周辺に規定以上の氷結層を含む雲が発生すると予想されたことにあります。
「氷結層を含む雲」とは、0度〜マイナス20度の間で水滴が氷結して帯電しやすい雲のことです。帯電した雲は雷を発生しやすく、ロケットが通過することでさらに雷を誘発する危険性があり、正常に飛行できなくなる可能性があり、今回の延期に至りました。新たな打ち上げ日は今後決定されますが、種子島宇宙センターで見学する予定を組んでいた宇宙ファンの方にとっては残念な事態となりました。すでに準備は進んでいるのでタイミングを見計らって打ち上げることになりますので、三菱重工とJAXAの発表に注意しながらその日を待ちましょう。ちなみに同様の理由で「H-IIAロケット」11号機は12月16日から12月18日へ、「H-IIAロケット」17号機は5月18日から5月21日に延期されています。