写真高画質の頂点に立つA3顔料インクジェットプリンタ「キヤノン PIXUS PRO-1」が発表されました


今月の無料電子雑誌「Creative Now」は、23日発行の予定です。通常と若干異なりますのであと少し待ち下さい。それにしてもキヤノンがすごいプリンタを発表しました。同社の写真高画質モデルのフラッグシップとなるべく開発されたA3顔料インクジェットプリンタ「PIXUS PRO-1」は、競合を含めてすべてのプリンタの頂点を目指し、なんと12色の顔料インクを搭載し、画質のみならず、ボディサイズ、重量、価格ともすべて驚くべき仕様になっています。

 

ついにキヤノンから最高級モデルが登場しました。A3顔料インクジェットプリンタのPIXUS PRO-1です。

キヤノンの既存もモデルである染料インクタイプの「PIXUS Pro 9000 Mark II」(実売5万円台前後)と顔料インクの「PIXUS Pro 9500 Mark II」(6万円台前半)の上位モデルという位置づけになり、オンラインショップ価格で12万8000円とこれまでの写真高画質向けA3インクジェットプリンタの中でもっとも高価な設定となっています。そしてこのプリンタの目的は、エプソンの「PX-5V」と「PX-7V」の市場を狙っていることは間違いないでしょう。でなければ、価格はさておいて、この機能はオーバースペックになってしまいます。

 

「PRO-1」は、高い階調性、鮮やかな表現、光沢感を1台のプリンタで実現できるように、マットブラック、フォトブラック、ダークグレー、グレー、ライトグレー、シアン、マゼンタ、イエロー、フォトシアン、フォトマゼンタ、レッド、クロマオプティマイザーを搭載し、その中で黒系インクは5種類にもなります。さらに最適なインクの組み合わせを決めるOIG System(Optimun Image Generating System)、リアルタイム駆動制御、1200ppi入力、他社紙対応ICCプロファイル、Color Management Tools Proなども採用しています。

 

クロマオプティマイザーは、色域拡大、光沢均一性、ブロンズ低減の3つの役割を果たすということで、光沢感が増すとともに黒の濃さを引き締め、蛍光灯の光がピンク色に反射して見えるブロンズ現象も抑制できるということです。

 

重量が27.7kgもあるため、大人一人では移動するのになかなか苦労しますが、頂点を目指すだけあって、細部まで凝った造りになっており、特にインクカートリッジのカバーは、ボタンを押すとゆっくりと開く構造になっており、とてもプリンタとは思えない高級感があります。インターフエィスは、Hi-Speed USBに加えて、下位モデルでは未搭載だった10BASE-T/100BASE-TXも備えるようになりました。

 

右上にあるボタンを押すと前面のカバーがゆっくりと開きます。

 

両側のカバーの中には顔料インクが6本ずつ、計12本が格納されています。

 

ブロンズ現象の抑制のために「染料インク+高光沢紙」あるいは光沢顔料プリンタの「PX-7V」よりも若干少ないぐらいの光沢感を実現しており、1台ですべての写真高画質A3インクジェットプリンタの役割を果たすという目的の製品としてはかなり完成度が高いといえるでしょう。詳細は、1月23日発行の「Creative Now」でレビューを予定していますので、そちらをご覧ください。なお、競合モデルの「PX-7V」および「PX-5V」については、現在配信中の創刊準備号(2012年1月発行号)に掲載されています。こちらも是非お読みください。

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