第6期マイナビ女子オープン五番勝負は、挑戦者・里見香奈女流四冠の2連勝で第3局を迎えました。本局に勝てば「女王」獲得となります。上田初美女王が虎の子のタイトル「女王」を死守するのか、それとも里見女流四冠が史上初の女流五冠に輝くのか。注目の第3局は10時に開始されます。
場所: 関西将棋会館「御上段の間」
日時: 2013年5月1日(水) 10時~
対局者: 上田初美女王-里見香奈女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花
立会人: 久保利明九段
記録係: 室谷由紀女流初段
(若葉)
10時。
大勢の関係者が見守る中、対局が開始されました。第2局が上田女王の先手番だったので、第3局は手番を入れ替えて里見女流四冠の先手で始められました。
事前に作戦を決めてきたのか両者ともにほとんど時間を使わず、次々に指し手が進んでいきます。開始10分で下図の局面となりました。上田女王の作戦は得意の振り飛車穴熊。昔から指し慣れた十八番の戦法です。
対する里見女流四冠の対策は何か。もし銀冠なら、2012年度の名局賞特別賞を受賞した第39期女流名人位戦第5局と同じ戦型になります。
(若葉)
(上座に着いているのは「女王」のタイトルを持つ上田女王。駒箱を開けて盤上に駒を出すのは上座の棋士が行うのが将棋界の慣例となっている)
(大橋流で駒を並べる上田女王。「大橋流」は作法の1つで、下段中央の駒(=玉)から順番に上段に向かって駒を置いていく。多くの棋士が用いている並べ方である)
※ 参考: 並べ方の作法
(里見女流四冠も大橋流で並べる)
(駒を並べ終えて開始を待つ両者。開始の合図は立会人の久保利明九段が行う。
上田女王は春らしい色鮮やかな花柄の着物。里見女流四冠は落ち着いた茶色の着物と紺の袴姿である。普段はスーツ姿の多い里見女流四冠だが、今回の五番勝負では和服で対局に臨んでいる。華やかなタイトル戦だ)
(若葉)