図の局面で加藤女流三段が投了しました。終局時刻は16時24分。消費時間は、▲西山２時間22分、△加藤３時間０分。勝った西山女王が１勝１敗のタイスコアに戻しました。
第３局は５月12日（火）、東京・将棋会館で行われます。

（独楽）

図は▲３四銀と西山女王が打った局面で、▲２三金までの詰めろになっています。△２二銀打の受けには、「▲４一角が決め手ですね」と田中寅九段。いったんは混戦模様になりましたが、西山女王が抜け出しました。


（西山女王は勝てば、シリーズ成績１勝１敗のタイに持ち込むことができる）
（吟）

図は▲５四竜と金を取らずに、▲４三歩と西山女王が迫ったところ。先手がジワジワと寄せの網を絞っており、優勢から勝勢に差を広げています。


（検討中の田中寅九段。後手が苦しい展開なのは変わりがないようだ）
（吟）
 

図は西山女王が▲５六金打としたところです。後手玉の上部を抑え、角に当てています。▲５六金打を見た田中寅九段は「冷たい手ですね」と話し、「先手が優勢に見えます。△３九銀の筋があって怖いのですが、そこを踏み込んでいくのが西山流ですね」と続けました。

（手厚く盤上に金を投入して勝ちにいった西山女王）
（吟）

 

（本局のおやつは、明治記念館のオリジナル洋菓子ブランド『菓乃実の杜』の「キャラメルナッツのパウンドケーキ」。撮影用のおやつを食べた田中寅九段は「非常においしいです。これじゃ食レポにならないね。ナッツの量がちょうどいいです」と話しました。おやつは昼食休憩中に対局室に運ばれました。

（吟）