上田初美新女王
--本局を振り返って
中盤のやりとりが非常に難しかったです。形勢判断も難しく苦労しました。終盤はもう少しハッキリした勝ちがあるかと思っていたのですが、意外に難しくどこかで間違えたかと少し焦りを感じました。
--五番勝負を振り返って
1局目は完全に負けの将棋を拾いました。2局目も完全に中盤押されていました。3連勝という星だけでみると望外の結果が残せましたが、内容がよくなかったので、そこは反省して次の対局に臨みたいと思います。
甲斐智美前女王
--本局を振り返って
中盤以降は押さえ込まれるかどうか、という展開でした。終盤もずっとわからなくて、中央に角を出られた局面がまったくわかりませんでした。本譜は終盤、厚みが消えてしまい自信のない展開になってしまいました。
--五番勝負を振り返って
1、2局目は悔いが残る部分もあったのですが、精一杯指した結果ですので仕方がありません。
後手が端の反撃で勝負に出ました。
馬を捕獲する狙いですが、代わりに先手は香をたくさん入手するため後の反撃が厳しいと言われています。「先手勝勢」の声が聞こえてきました。
上田女流二段は、初のタイトル奪取が近づいてきました。プレッシャーに耐え、最後まで落ち着いて勝ち切ることができるかどうか。甲斐女王は粘り抜いて勝負手を繰り出すチャンスを待ちたいところ。115手目から先手も持ち時間を使い切って両者1分将棋に。勝負はクライマックスを迎えています。
(八雲)
図は17時頃の局面。
数手前に甲斐女王は持ち時間を使い果たし、1分将棋になっています。
上田女流二段は10分ほど残しています。
「△9四飛はあまりいい手ではない印象です」(郷田真隆九段)
控室では▲9六歩が厳しいと言われています。
(八雲)
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