図は11時30分の局面。上田女流四段が▲５四歩と打ったところです。狙い筋として▲３四銀△同銀▲同飛がありますが、以下△２三銀▲３八飛△５四飛と進むと△５七歩成が残ります。したがって▲５六金と歩を払ってから▲３四銀かもしれません。後手としては図で△４四歩を指し、▲５六金を指される前に▲３四銀に誘導するのも一案です。

（北村女流二段は前期、挑戦者決定戦まで勝ち進んだ）

（牛蒡）

新しい東京・将棋会館は９月に完成予定です。JR千駄ケ谷駅前の千駄ヶ谷センタービル１階部分が将棋会館になります。完成間近です。

（JR千駄ケ谷駅構内にて。将棋連盟は９月８日に100周年を迎える）

（改札を出てすぐ、左に東京体育館、右に千駄ヶ谷センタービルがある）

（外観は完成している）

（入り口部分）

（石に刻まれた「将棋会館」の文字）

（こちらは現在のもの。木村義雄十四世名人の書）

（現在の将棋会館は千駄ヶ谷２丁目にある。新会館は１丁目）

（牛蒡）

図は10時55分の局面。先手四間飛車（のちに▲７八飛と振り直し）、後手居飛車の対抗形から相穴熊になりました。上田女流四段は四間飛車穴熊が得意です。北村女流二段は振り飛車党でしたが、居飛車をよく指すようになりました。
図で先手の狙いは▲４五銀から▲３四銀。後手の受け方は（１）△４四歩と（２）△８四飛▲４五銀△５五歩（または△５五歩▲４五銀△８四飛）が考えられましたが、北村女流二段は△８四飛を採用。角道を開けたままで戦う姿勢です。先手もすでに３筋の歩を交換しており、両者とも十分な態勢と思われます。

（上田女流四段は女王２期の実績を持つ）

（牛蒡）

本日は都内で電車遅延があり、北村女流二段が17分遅刻。事情を承知していた上田女流四段は、遅刻をわびる北村女流二段に「大変でしたね」と声をかけていました。対局開始は10時20分。振り駒は上田女流四段の振り歩先で、結果は歩が３枚。上田女流四段の先手です。

（北村女流二段が到着）

（上田女流四段）

（北村女流二段）

（棋峰の間）

（牛蒡）

本日は第18期マイナビ女子オープン本戦１回戦、上田初美女流四段－北村桂香女流二段戦を中継します。対戦成績は上田３勝、北村２勝。本棋戦では２回の対戦があり、第10期本戦１回戦は上田勝ち、第17期本戦２回戦は北村勝ちでした。
2024年８月20日（火）10時から東京・将棋会館（棋峰の間）で対局開始。持ち時間はチェスクロック式で各３時間、使いきると１手60秒未満の秒読み。先後は振り駒で決定します。
棋譜コメントは生姜、ブログ更新は牛蒡が担当します。よろしくお願いします。

【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/18/mynavi202408200101.htm
【本戦トーナメント表】
https://www.shogi.or.jp/match/mynavi/18/honsen.html

（牛蒡）