11時すぎ、突如▲８五桂と斎田女流四段が跳ねだした。
△同飛とすぐに食いつくのはどうなのか。△同飛には、
先手は▲８六歩からの８筋の逆襲だろうか。
タダなのだから取るという考え方と、そんなうまい話は
ないと用心するのか。しかし後手は取れと言われれば
取るのが気合か。
午前中から難しい局面を迎えた。

（吟）

▲７六歩△３四歩▲９六歩に席を立った甲斐女流二段で
あったが、戻って着手したのは△８四歩。控え室では、
相振り飛車が予想されていたが、すぐに予想は外された。
図は10時40分頃の局面。ここから甲斐女流二段の振り飛
車対策が注目されるところである。

（吟）

力強く初手▲７六歩を着手する斎田晴子女流四段

▲７六歩に△３四歩と応じた甲斐智美女流二段。
どんな構想を描いているのだろう。

斎田晴子女流四段の３手目は▲９六歩。この手を見て
甲斐智美女流二段は席をはずした。ここで、報道陣も
退出した。

（吟）

上座についた 斎田晴子女流四段 が駒袋を
あけると、駒のサラサラと乾いた音が対局室
に響いた。

いつもと変らぬ表情で駒を並べる甲斐智美女流二段。
挑戦者決定戦と言う大舞台でも気負いはないようだ。

駒を並べ終えた両対局者。あとは開始の合図を待つばかりだ。

（吟）

おはようございます。矢内理絵子女王への挑戦権を賭けた
斎田晴子女流四段－甲斐智美女流二段戦。
棋譜コメント＝烏記者、ブログ＝吟でお伝えします。
本日は１日よろしくお願い致します。

（吟）