14時すぎの局面。△4六同銀(78手目)と攻めてきた後手に対し、先手が△5七歩成を受けて▲5八歩と受けたところだ。後手の熊倉女流初段は6筋・5筋の拠点に加え、飛角銀桂を総動員して攻めの態勢を築いている。対する清水女流王将は金銀四枚の堅陣で守りを固め、飛車の単騎駆けで後手の攻撃陣を牽制する。
駒の効率は後手の方が勝っている印象。熊倉女流初段は攻め駒をうまく捌(さば)ければ優位に立てそうだ。しかし、自分から動くと清水女流王将にもさまざまな手段が生じそうで、具体的にどう指すのか難しい局面といえる。
直感的には局面を主導する選択権は後手にありそうだが、具体的に指す手が難しいとなると、すでに後手が清水女流王将の術中に陥っている可能性もある。
(文)
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