第9期マイナビ女子オープン準決勝、香川愛生女流三段-西山朋佳奨励会三段戦をお送りいたします。対局は2016年1月28日(木)に東京・将棋会館「香雲」で10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。勝者は3月2日に行われる挑戦者決定戦に進出します。
本局は初手合い。香川女流三段と西山奨励会三段は切り合いを好むので、激しい攻め合いになりそうです。戦型は西山奨励会三段が得意の振り飛車を採用することが予想され、オールラウンダーの香川女流三段がどう応じるかがポイントになるでしょう。
本局は棋譜コメントを文、中継ブログを紋蛇でお送りいたします。よろしくお願いいたします。
(本日の千駄ヶ谷は快晴)
(紋蛇)
終局後、主催紙のインタビューが行われた。
「ベスト4がひとつの目標でした」と室谷女流二段。
【室谷由紀女流二段の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「珍しい出だしだったので、わからなかったです。もうちょっと指せていたような気がするんですけど、わからなくなってしまって。ずっといい勝負だと思っていました」
――優勢を意識したのはどのあたりですか。
「最後の最後、寄せの形が見えたところですかね。自玉も危なかったので、最後までわからなかったです。
――初のベスト4ですが、次の戦いに向けて抱負をお願いします。
「終わったばかりで何も考えていないのですが、ベスト4を目標にやってきたので、そこはほっとしています。ここまで来たら、誰と当たっても目の前の一局を大切に指すしかないと思っています」
中村(真)女流三段は途中、見落としがあったとのこと。
【中村真梨花女流三段の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「難しかったのですが、こちらがちょっと妥協してしまったので……あんまり面白くなかったかもしれません。中盤は少し盛り返したかと思ったのですが、最後、方針を間違えてしまって苦しくなってしまったかなと」
――方針を間違えたというのはどのあたりでしょうか。
「そうですね、飛車を打ったのが(77手目▲2一飛)どうだったかと。ちょっと錯覚していて、(88手目の局面で)歩を成れる(▲5二歩成)と思い込んでいて、△同金をうっかりしていました」
(八雲)