△４三金や△５四金とかわして後手十分と見られていましたが、本譜は△３三銀と打ちました。

これでも▲７五飛△７四歩▲６五飛に△５四角で後手が残していると見られています。

図は15時20分ごろの局面。

本譜は▲４三歩成△同金と進みましたが、代えて「▲７五飛の勝負手があったかもしれないです」と渡辺大四段。

▲７五飛以下、△同銀▲４三歩成△同金▲６三角成△６七歩成▲同金△６九飛に、▲４四歩△同金▲５三馬（参考図）で金銀両取りがかかります。

「次に▲７五馬と銀を取った時の位置が良いですね。こう進めば振り飛車を持ちたかったです」と渡辺大四段。

本譜の進行は切れ模様と見られている先手の攻めですが、何とかつなげることができるでしょうか。

（野辺）

15時前の局面。井道女流初段はやってこいの△６五歩に▲３六角と打ちました。

これは△６六歩▲５四角△６三銀打▲６一銀と進むと見られています。

ただ「この攻めは切れているように見えますね」と渡辺大四段。

（先ほどまで晴れていたが、突然激しい雨が降りだした）

（野辺）

図は14時50分ごろの局面。

△４四同歩▲５五銀△同銀に▲５四角の王手飛車があります。

図から△８八角成には▲３六角が「意外に受けづらいですね」と渡辺大夢四段。

△６三金に▲５四角とスパッと切って、△同金▲７五銀に△６三銀▲６四銀（参考図）で「これは居飛車が嫌ですね」と渡辺大夢四段は思案顔。

何か△８八角成以外に良い手がないか探しています。

（午後の鳩森神社）

（野辺）

本局の模様は『週刊将棋11月20日号』に掲載されます。

お楽しみに。

（こちらは週刊将棋11月13日号）

（野辺）