加藤桃子女流王座
(書き起こし・牛蒡記者、記念撮影・銀杏)
(多くの方が残って抽選会を見ていた)
(司会進行は将棋世界の田名後編集長)
(本戦進出者が集まり、本戦トーナメントの抽選を行う)
(終局が早かった棋士から数字が書かれたボールを抽選箱から引く。一番手は伊藤沙恵奨励会1級。引いたのは10番。今日の感想を聞かれて「初の本戦でうれしいです」)
(香川愛生女流初段は8番を引いた。予選の内容を「今日の将棋はペースをつかんで押し切れた。良くなってから落ち着いて指せて、いい出来だったと思う」と振り返った)
(「やっと女流2級になれてうれしいです」と話す相川春香女流2級。2年間女流3級のままで昇級できないと、女流3級の資格を取り消される。2011年10月に女流3級となった相川女流2級はかなりギリギリでの昇級だった)
(加藤王座「今日は私が予選を抜けたことよりも姉妹弟子の相川さんが抜けたことが本当にうれしいです。すごく頑張っていて......。同じ安恵(照剛八段)門下で挑戦者を争いたい」。感極まって目元をぬぐう。笑顔であいさつしていた相川女流2級もハンカチで涙をふいていた)
(清水女流六段「今回は1回戦シードで午後から来ましたが、息詰まる攻防を肌で感じて緊張しながら会場に入ったのを覚えています。対戦相手は山口さんで、すごいかわいいですよね。アイドル顔負けで。でも、盤を挟むとすごく厳しくて、中飛車に苦戦しましたが、辛抱が実りました。うれしく思います。懸賞をつけてくださった方にもうれしい言葉を承りました。本戦も一局一局がんばりたい。
美しい安恵門下の姉妹弟子の絆に私もちょっともらい泣きしてしまって。大きくいうと、二人も高柳一門(安恵八段は高柳門下で、清水女流六段の兄弟子にあたる)ですので、高柳一門で活躍できるよう頑張りたい」)
(貞升女流初段「予選の表を見ていて、去年と似ているなと思っていました。そのときは渡辺さんと北村さんに勝ったのですが、今回も同じ当たりになって今回も同じ流れで勝つことができました。この流れでいくと、本戦は1回戦負けですが、そうならないよう頑張ります」)
(北尾女流二段「今回の1回戦では二段昇段がかかっていました。ずっと上がれなくて、応援してくださるファンの方に今度こそお願いしますと相当言われていたこともあり、いろいろと緊張する一局でした。予選決勝も枠抜けしたことがなくて、抜けたいと思っていました。いまこうして抽選会場に来られてうれしいです」)
(井道女流初段「予選は2局とも、途中でどう指すか悩ましい将棋でした。私も初めて本戦に行けるので、この勢いで前に進んでいければと思います」)
(塚田恵梨花アマ「私はチャレンジマッチを抜けたのも初めてでした。本戦に行けると思っていなかったのでとてもうれしい」)
(飯野アマ「今回、アマチュアという立場で出場で、負けても何もなく、勝てば10月から2級という状況でした。そういった意味では気楽に指せたのかなと思います。本当によかったです」)
(小山田アマ。(初めての方も多いと思いますので、自己紹介をお願いしますと言われ)「「皆さん、初めまして小山田友希です。岩手県の出身です。この春、東京大学に進学しました」とあいさつした)
(室谷女流初段。「1回戦の山田さんとの対局はあまり納得いく内容ではありませんでした。予選決勝に不安がありました。西山さんは奨励会1級の実力者で、小中学校の後輩でもあり、出身教室の後輩でもあったので、指しにくさもありましたが、1回戦の将棋を引きずらずに落ち着いたのが勝因だったかと思います。第4期以来の本戦なので、精いっぱい頑張りたい」)
(矢内女流四段「最近はあまり勝てていなくて、対局が少なかったので本戦に出られて対局できるのがうれしい。そのことに感謝して一生懸命指したい」)
(銀杏)
シードの上田初美女流三段(前女王)、鈴木環那女流二段(前回挑戦者決定戦進出)、甲斐智美女流王位(前回ベスト4)の3人と予選通過者13人の計16人が本戦トーナメントで挑戦権を争います。
本戦進出が初めてなのは、北尾まどか女流二段、井道千尋女流初段、伊藤沙恵奨励会1級とアマチュア選手の飯野愛アマ、小山田友希アマ、塚田恵梨花アマの計6人。新鮮な顔ぶれといえるでしょう。
(銀杏)