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■長谷川優貴女流２級
―― きょうの将棋を振り返っていかがでしたか。
長谷川 １局目はいいと思っていたのに、持将棋になってしまいました。
―― ２局目で勝ちを意識した局面は？
長谷川 最後まで王手が続く形なので怖かったです。
―― これでベスト４、来期のシード権を獲得しました。準決勝に向けての抱負をお聞かせください。
長谷川 準決勝でも、自分らしい将棋をさせたらいいなと思います。
■甲斐智美女流王位
―― きょうの将棋を振り返っていかがでしたか。
甲斐 １局目はずっと１手負けだと思っていました。途中からわからなくなって持将棋になって。２局目は序盤でひどい手を指してしまいました。角交換して角を打った手が、△６五歩（50手目）と突かれて。そこからちょっと......。序中盤で悪くなっていい将棋が指せなかった。残念です。
（文）
上田初美女王への挑戦を目指す第５期マイナビ女子オープン本戦２回戦第１局の甲斐智美女流王位－長谷川優貴女流２級戦の持将棋指し直し局は20時33分、134手で長谷川女流２級の勝ちとなりました。消費時間は甲斐３時間、長谷川２時間52分（チェスクロック使用）。
急所に桂のくさびが入り、先手玉が追い詰められている。図の△２五桂は次に△３七桂成を見た厳しい手。▲２五同桂は△４六角成が詰めろになってほとんど受けがない。長かった戦いにも終わりが見えてきたようだ。
以下▲３六飛△同歩▲２八玉△３七歩成▲同銀と進んだ。伊藤四段は「先手も角２枚を持っているので、後手は気をつけないといけないですね」と警句を飛ばしている。
（確実に先手玉を追い詰める長谷川女流２級。指し直しの負担、少ない持ち時間、タイトルホルダーが相手という条件を前に、この指し回しは驚異的だ）
（文）
図は19時30分頃の局面。駒の働きの差が顕著で、形勢は後手よしと見られている。先手は孤立した７九の銀、僻地に追いやられた１六の飛車がつらい形だ。伊藤四段は「（差が）６：４はありますよ」と言う。「ただ早指しなので、何が起こるかはわからないのですが」
（文）