局面は後手勝勢になっています。駒得の室田女流三段は馬を２枚作り、金を取りにいきます。


上図で堀女流初段は１手60秒未満の秒読みに。▲５四銀と打って金を守りますが、後手玉に響かないのがつらい状況です。


先手玉はすぐ寄る形ではなく、室田女流三段はじわじわと金を追っています。

（翔）

先手の攻めが徐々に細くなり、△５七歩成（下図）の局面は後手がよくなったと言われています。
先手の堀女流初段は残り時間が10分と、時間にも追われる状況。後手の室田女流三段の残り時間は38分です。



（翔）

後手が馬を作りました。このあと△３六馬から引きつければ後手陣がしっかりします。棋士室では差が縮まり、後手が盛り返していると言われています。


（昼食休憩明けの室田伊緒女流三段）

（翔）

後手の室田女流三段が端から局面を動かしました。


しかし堀女流初段の対応が冷静です。▲１八歩が落ち着いた受けで先手がよくなったと見られています。このあと先手は▲３五歩と角頭を攻めるのがわかりやすいです。後手は３二金が遊んでいます。


（うまく受けに回った堀彩乃女流初段。写真は対局開始時のもの）

（翔）

上図から室田女流三段が△３二金と引いた手が辛抱強いと評判がいいです。金を引いたことで△２四角と活用できるようになっています。


少し進んだ図。△２四角が実現し、４筋で飛車が向かい合っています。ただここで△４二金では▲２五歩△３三角▲４五歩と攻める順が生じるので、後手の辛抱はまだまだ続きそうです。


（開始前の室田伊緒女流三段）

（翔）