▲５二とで▲４二馬までの詰めろで後手玉に迫った里見女流五冠だが、△３二玉が△６五馬の手段があり、後手が逆転したといわれている。
先手は△７九飛成と竜を作らせたのがどうだったか。

（吟）

△６四飛と後手が飛車を逃げたのが図の局面。▲６二と△６四飛の交換が入ったことで、控室の検討は明らかに先手優勢ムード。△６四飛に▲４五金△５七と▲４一銀が厳しい。

（５つのタイトルを保持している里見女流五冠。最後の１冠である女王に挑戦なるか）

（吟）

図の▲５七香を見た日浦市郎八段は「▲５七香は勝ちに行った手で、先手がいいと思います」と話す。△６七歩成▲５三香成と進むと考えられている。
（吟）

控室では▲５一馬に△６七成香▲同金△４四金や△３三桂▲６二と△同飛▲同馬△２五歩が検討されている。

「▲５一馬と入ったのはいい手だね」と鈴木八段。

「次の▲６二とを甘くする順はないかな」と先崎九段。

（馬を入って攻めを続ける里見女流五冠）

（吟）

本局の控室は「飛燕」と「銀沙」。写真左が鈴木大介八段、右が田中寅彦九段。

（継ぎ盤で検討する先崎学九段）

（吟）