30手目△５四角に対し、里見女流三冠が１時間１分の長考で▲３七銀と上がりました。候補手は（１）▲３七銀か（２）▲２六飛が示されており、どちらの手を選ぶかで大きく展開が異なると見られていました。


（里見女流三冠は長考で▲３七銀を選んだ）

（飛龍）

図は11時頃の局面。▲３六歩と突き出された歩を狙って、甲斐倉敷藤花が△５四角と打ったところです。消費時間は▲里見13分、△甲斐34分。

棋譜コメントより、
「角を打ちましたね。もしかしたら▲３七銀に△３五歩と突いていくのかもしれません。以下▲同歩には△２七金▲４八飛△３七金▲同桂△２七角成。ただ後手は金を使ってしまうと▲８二角の打ち込みが生じる（△９二金が消える）ので、かなりリスクのある順だと思います」（西川和五段）


（甲斐倉敷藤花は手持ちの角を手放した）

（飛龍）

本局には特別スポンサー２口（関西駒の会　小林土満様、匿名希望１）、通常スポンサー１口（前野春樹様）がついています。

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（飛龍）

本局の詳細なレポートは主催紙の『週刊将棋』10月28日号に掲載されます。


（10月21日号には先週行われた▲伊奈川愛菓女流初段－△岩根忍女流二段戦が掲載されている）

（飛龍）

戦型は後手番、甲斐倉敷藤花のダイレクト向かい飛車となり、里見女流三冠が馬作りを狙って▲６五角と打つ変化に進んでいます。


図は10時30分頃の局面。消費時間は▲里見10分、△甲斐14分。

（飛龍）