破壊力抜群!角道オープン向かい飛車 徹底ガイド
発売日:2015-02-24
販売元:マイナビ出版
判型:四六判
ページ数:248ページ
難易度:初級~中級
ISBN:978-4-8399-5460-4
「現代将棋において『振り飛車』といっても中飛車から向かい飛車までその分類は多種多様にわたっていますが、ここ最近の流行戦法には共通点があると思います。それは角道を止めない振り飛車であるということです」(まえがきより)
ゴキゲン中飛車、石田流、角交換振り飛車と、角交換や乱戦をいとわない振り飛車が流行しています。
この大きな流れはすべての振り飛車に波及しており、本書で紹介する向かい飛車もその例外ではありません。
▲6六歩と角道を止めてから▲7七角~▲8八飛と回るのではなく、角道を空けたまま▲7七角~▲8八飛と向かい飛車にする形が現れたのです。
これまでの向かい飛車との違いは何と言ってもその破壊力、攻撃力でしょう。もともと向かい飛車には▲8六歩からの飛車先逆襲という強力な狙い筋があるのですが、角道が開いているため、いつでも角交換して角を打つ筋があるのです。この結果、▲8六歩△同歩▲同飛にプラスして▲2二角成△同銀▲6六角(あるいは▲8四歩)という筋が加わり、攻め方のバリエーションが一気に拡大、「角道オープン向かい飛車」は恐ろしいほどの攻撃力を持つことになりました。
本書ではこの「角道オープン向かい飛車」の基本図から居飛車側が△6二銀、△4二玉、△5二金右、△3四歩とする4通りの手順が網羅されていますが、△3四歩以外の3パターンについてはすべて向かい飛車の速攻が炸裂します。それが第1章の急戦編で解説されています。
唯一速攻を免れる△3四歩についても持久戦にしてやはり振り飛車が互角以上に戦えます。これが第2、3章の持久戦編で解説されます。
いずれも攻め筋は非常にシンプルで、この一冊で十分マスターできるようになっています。
本書で「角道オープン向かい飛車」をいち早く体得して、強力な即戦力を手に入れてください。
著者プロフィール
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田中悠一(たなか・ゆういち)
1985年3月14日生まれ 長野県長野市出身
1998年6級で関根茂九段門
2008年4月1日四段
2014年10月23日五段
中飛車から向かい飛車まで幅広く指しこなす振り飛車党。2014年、第22期銀河戦で最多連勝者となり本戦トーナメントを突破。決勝トーナメント1回戦で豊島七段を破りベスト8入りを果たす。今回が初の著作となる。
販売元:マイナビ出版
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