相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて|将棋情報局

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講座 相掛かり

相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて

発売日:2016-01-23

販売元:マイナビ出版

判型:四六判

ページ数:224ページ

難易度:初級~中級

ISBN:978-4-8399-5784-1

今から20年前、一人の若手棋士が公式戦22連勝という前人未到の記録を打ち立て将棋界は大いに沸いた。
その記録を成し遂げたのが塚田泰明六段(当時)であり、その原動力となった相掛かりの戦法は「塚田スペシャル」と呼ばれ恐れられた。
しかし戦法に対する研究も進み、徐々に以前のような輝きは失われてしまう。そしていつしか「塚田スペシャル」は消えた戦法の一つに数えられることになった。

これが多くの方が知っている「塚田スペシャル」の歴史ではないでしょうか。
 
しかし、終わってはいなかったのです。
塚田九段は独自にこの戦法の改良を重ね、なんと5種類ものバリエーションを創り上げていました。「塚田スペシャルは衰退したと思われていた方も多いかと思うが、私の中では徐々にではあるが進歩を遂げてきた。それがパート2からパート5、つまり第2章から第5章に書かれている。これは実際に採用した順序でもあり、私の相掛かり戦における歴史をたどる構成になっている」(まえがきより)

塚田スペシャルとは相掛かりで飛車先の歩を交換した後、いったん▲2六飛と引き、機を見てもう一度▲2四歩と合わせていく戦法です。そして相手の歩をかすめ取る、端を詰めるなどの得を積極的に取りに行きます、また、途中相手の出方次第では大乱戦にもなりますが、それこそ塚田スペシャルの待ち受けるところ。縦横無尽に飛車を盤上に走らせ相手を翻弄します。
パート2はパート1の▲3八銀を▲5八玉に変えた形。▲5八玉型ならではの攻め筋が生まれます。
パート3は「塚田スペシャル」と「中原囲い」のミックスバージョン。玉の堅い将棋が好きな方にお勧めです。
パート4は横歩取りの出だしで▲3四飛とするところで▲2八飛と引く形の相掛かりで塚田スペシャルを炸裂させます。横歩取りに慣れた相手は目がくらんで対応できないでしょう。
パート5は「塚田スペシャル史上最も激しい形」という、右桂を攻めに参加させる指し方。一度戦いが始まったら落ち着くことはありません。やるかやられるかぎりぎりの戦いになります。 

塚田九段は言っています。
「塚田スペシャルはその激しい戦法が故、いつ何時でも絶滅危惧種である。しかしそのたびに研究を重ね、改良を加えればいいと考えている」

公式戦22連勝を成し遂げたスペシャリストが一つの戦法に30年こだわり続けた結果がこの本に詰まっています。

著者プロフィール

  • 塚田泰明

    塚田 泰明(つかだ・やすあき)
    1964年11月16日生まれ。東京都出身
    1978年 4級で大内延介九段門
    1979年 初段
    1981年3月5日 四段
    1988年4月1日 八段
    2000年12月15日 九段
    相掛かりや横歩取りを得意とし「攻め100%」と言われるほどの豪快な攻めの棋風。 第2回(1983年度)、第6回(1987年度)早指し新鋭戦で優勝。第17回(1986年度)新人王戦優勝。1987年、第35期王座戦で中原王座を破り、タイトル戦初挑戦で獲得。2008年12月、通算600勝(将棋栄誉賞)達成。
    タイトル戦登場は2回、獲得は王座1期。棋戦優勝は3回。竜王戦は1組通算9期、順位戦はA級通算7期。将棋大賞は第13回(1985年度)技能賞、第14回(1986年度)連勝賞・技能賞、第15回(1987年度)技能賞、第42回(2015年度)升田幸三賞特別賞。
    著書に「塚田スペシャル物語」(日本将棋連盟)、「塚田泰明の将棋 遊心」(マイナビ出版)、「楽しい詰将棋 一級・二級・三級」(成美堂出版)などがある。

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