女流棋戦に参加するときは里見は女流三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)、加藤は女流王座という肩書きで対局を行う。普段は両者とも奨励会1級という級位。
奨励会とは三段から6級までで構成されており、二段までは東西にわかれて行い、規定の成績を挙げると昇級・昇段となる。三段になると東西をあわせてのリーグ゙戦を半年単位で行い、上位二名が四段に昇段し、正式にプロ棋士となる。里見奨励会1級は関西に加藤奨励会1級は関東の奨励会に所属している。
満23歳(※2003年度奨励会試験合格者より満21歳)の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる。ただし、最後にあたる三段リーグで勝ち越せば、次回のリーグに参加することができる。以下、同じ条件で在籍を延長できるが、満29歳のリーグ終了時で退会。年齢制限の壁とも戦わなければならない。
2012年1月号『将棋世界』誌において「棋士になって泣けるのは、まだ幸せなんだよ」と木村一基八段。「最終戦に負けたあと、対局室のベンチで1時間以上、泣いていた。(中略)みんな泣いているんだ」と野月浩貴七段は奨励会について語っている。
渡辺明竜王・王座、森内俊之名人、羽生善治王位・棋聖、久保利明棋王・王将、スター棋士も奨励会を卒業して、現在の地位に登りつめた。