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第6期 >> 本戦1回戦

泰然自若

2012.11.27

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20121127_kifu_38.gif後手の長谷川女流二段は高美濃、そして銀冠へと囲いを発展させた。5筋の位を取り、その下から銀が支える形は振り飛車にとってひとつの理想形。これ自体が大きなポイントなので、ゆっくり指して戦機をうかがおうというわけだ。対する古河女流二段は7筋の位を取っているが、一般的には、上へ伸びていく位取りと低く金銀を密集させる穴熊はバランスがよくないと言われている。図では次に△6五歩▲同歩△同銀の仕掛けもありそうで、先手は対策を考える必要があるだろう。飛車先を突かず囲いを進めたため、攻めに関しては手が遅れている。まとめるのが難しい局面にも思えるが、古河女流二段の構想に注目だ。

20121127_a.gif上図から▲2六歩△6五歩▲同歩△同銀▲6六歩△5六歩と進んだ局面。これは5筋突破が確定して後手優勢だ。

20121127_035.JPG

(文)