(終局直後はインタビューが行われた)
【西山女王の談話】
――本局の居飛車の作戦に対して用意があったか。
西山 いろんなパターンがあり得ると思っていました。一気に悪くなる順も多いので、そういったことに気をつけていました。
――優勢を意識されたところは。
西山 ▲7七角打(67手目)のところです。読み抜けがなければ、よくなっていると思いました。
――改めてマイナビ女子オープンというタイトルについての思いと、番勝負の意気込みについて。
西山 奨励会時代からお世話になっている棋戦で、成長させていただきました。いい将棋を指したいという気持ちが強くあります。第2局もすぐなので、しっかり準備して臨めたらと思います。
【大島女流二段の談話】
――本局は得意戦法を採用した。序盤の手応えは。
大島 最初の予定は角交換にしようと思っていたんですけど、せっかくのタイトル戦なので自分が指してみたい形にしようかと。
――△6四歩(44手目)や△7五銀(48手目)は確実な攻めを好む大島女流二段らしい指し回しに見えた。
大島 じっくり指すのは好きだったんですけど、本譜の進行は相手に伸び伸びさせてしまう順になってしまったので、ちょっと反省点が多いです。
――今回が初タイトル戦だった。それついては。
大島 普段と食事の時間が違ったり、対局の雰囲気も違いました。1局目でちょっとは慣れたと思います。
――次局以降の抱負について
大島 第1局はヒドかったので、全体的に反省してまた頑張りたいと思います。
(玉響)
対局場の陣屋は、1918年(大正7年)に創業されました。新宿からは小田急線で約1時間、最寄り駅の鶴巻温泉北口からは徒歩4分と好立地です。これまで行われてきた将棋・囲碁のタイトル戦は300回を超えており、数多くの名勝負が繰り広げられてきました。
(午前中は大雨だったためか、陣太鼓が外されていた)
(こちらの楠木は「トトロの木」。アニメーション映画『となりのトトロ』のモチーフになった木とされる)
(陣屋の始まりは鎌倉時代。温泉地に加え、弓矢の材料となる良質な竹が多く自生していることから、源頼朝の家臣で、弓の名手といわれた和田義盛公がこの地に陣屋を構えたとされる)
(水面には桜の花びらが浮かんでいた)
(玉響)