里見香女流四冠は40分以上の長考で、▲３七銀左と上がりました。棋士室の池永天志四段は、「将来的な角のラインを消しています。この手よりもプラスの手が後手にはない、という判断だと思います。ただ銀を移動したことで５筋は薄くなったので、怖いところもあります」と見解を述べています。


（局面を見ながら、見解を述べる池永四段）

第12期マイナビ女子オープンは、本戦１回戦の勝ち上がり者が全て出そろい、いよいよ２回戦が始まります。
11月20日（火）は、岩根忍女流三段－礒谷真帆女流２級の一戦を中継します。勝者はベスト４に進出します。礒谷女流２級は、本局が女流棋士としてのデビュー戦になると同時に、女流初段への昇段が懸かった一局となります。
対局開始は10時、対局場は東京・将棋会館の「香雲」にて行われます。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）。先後は振り駒によって決定されます。

本局の中継は、棋譜・コメントを吟、中継ブログを玉響が担当します。よろしくお願いいたします。

【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/12/mynavi201811200101.html

（玉響）

（礒谷女流２級は９時35分頃に入室していた）

（しばらくして岩根三段も到着した）

（駒を広げる岩根女流三段）


（礒谷女流２級）


（振り駒は「歩」が３枚で岩根女流三段の先手に）

（玉響）

（初手▲７六歩を着手する岩根女流三段）


（２手目△８四歩を着手する礒谷女流２級）


（対局場は「香雲」の間）

（玉響）

戦型は岩根女流が三間飛車を採用し、対抗形となりました。
後手の礒谷女流２級は持久戦を選択して銀冠穴熊を目指しています。

（玉響）